台湾に来てカルチャーショックを受けたこと

專欄

こんばんは、マリアです。

5月に入ってからほぼひとりロックダウン状態で生活しています。

早速ですが、今日は私が台湾に来てショックを受けたことを書こうと思います。

 

机の中が汚い

私が以前中国語を習うために通っていた、中国文化大學の推廣部はとてもきれいなんです。

そこで使っている机は、机の中に物を入れるスペースがない物ですし、授業が終わるたびにお掃除の人が入って、全館を徹底的にお掃除しているので、いつもピカピカです。

 

中国文化大學 推廣部は台北に3か所、他のエリアにもありますが、本学部ではないので、建物もそれほど大きくなく、お掃除も隅々まで行き届くのだと思います。

 

でも私が通っている大学の学生は、昼だけでなく夜間部の人も入って来ます。

キャンパスの敷地内に語学学校も併設していますし、さすがに国立台湾大学には負けますが、かなりの広さがあります。

 

そんなキャンパスで、特に古い建物の教室の机の中ほど、何に使ったのかわからない丸めたティッシュや、いつのものだかわからない食べかけのものが放置されていたりして、ショックを受けます。

 

なので机の中に物は入れなくなりました。

机の上にも、鼻をかんだんだか、机を拭いたのだかわからない、汚い丸めたティッシュが置いてある事もあるので、机の上に物を置くのでさえ怖い時があります。

 

他の大学は教室まで入る機会がなかなかありません。

他の大学はどうなのでしょうか。

本学部の教室は、おそらくどこもあまり変わらないのではないかと思います。

 

道路が汚い

台湾に来てからこちらの人にいつも言われるんです。

「日本は道路がきれいでいいよね!」って。

 

最初の一年は何を言っているのか全くわかりませんでした。

 

一年後、龍山寺で有名な萬華(ワンファー)という町に一人暮らしをした事があります。

私が住んでいたのは住所は萬華ですが、龍山寺までかなりの距離がある、バスしか交通手段のない、台北市のほんとうにはずれで、橋を渡ったらすぐ板橋に入るようなローカルな場所でした。

(残念ながら今ちょうどコロナでホットスポットに入ってしまっている辺りでもあります。)

 

家に辿り着くには小さな夜市を入っていかなければならないのですが、その夜市の入り口にある果物屋のおじさんが、数匹の野良犬ちゃんたちにいつもご飯をあげていました。

 

私は動物が大好きですし、とても微笑ましい光景でいつも見ていましたが、その夜市から家に着くまでの間に、何故か何度も犬のウンチを踏みそうになりました。

 

なぜこんなに落ちているの?と不思議だったのですが、どうやら私の家までの帰り道は、ワンちゃんたちのお散歩コースでもあったようなのです。

 

おじさんはご飯はあげても、そんな路地裏までお掃除までしません。

近所の人たちも何も気にも留めないのか、誰もお掃除しません。

 

それともお掃除が追い付かないのでしょうか。

 

とにかく、いつもワンちゃん達のウンチは放置されたままでした。

 

いつも気をつけて歩いていたのですが、日本から持って行っていたお気に入りの皮のサンダルを履いて歩いていたある日のこと、まだやわらかいそれを思いきり踏んでしまった事がありました。

 

臭いも強烈で、本当にショックでした。

 

その時は運よく台湾人の相方が一緒にいた時だったので、彼が機転を利かせて、すぐそばの空き地の水道を見つけて、私のサンダルをすぐに洗ってくれました。

 

人生ではじめての出来事だったので、ショック過ぎてサンダルを触る事も出来ませんでした。

彼が居なかったら途方に暮れていた事でしょう。

あの時は、地元の人に本当に助けられました。

 

また、こんな事もありました。

それから数カ月後、その相方と出先でご飯を食べにお店に入ったのですが、テーブルの下がなんだか匂うのです。

 

ふとテーブルの下を見ると、彼の両足の下に結構な量の茶色い泥の塊のようなものが落ちていました。

 

けっこうな量だったのでびっくりして、「ねぇ、足元。お店の中で踏んだの?!」と彼に聞くと、彼も足元を見て、でも割と冷静に「あ!気づかなかった。たぶん外で踏んだんだね。」と言って、食事が終わった後、外で靴底を地面にこすりつけて処理していました。

 

地元っ子はさすが慣れていると思いました。

 

そして台湾の人たちが日本の道路がきれいだという理由が徐々にわかって行きました。

(他にも理由はあるのですが…。)

 

 

フロスが変な所に落ちている

台湾のコンビニでお弁当を買って、お箸をもらったとしても、そこに爪楊枝は入っていません。

台湾ではプラスチック製の爪楊枝のような物を自分で買うか、糸ようじのようなフロスを使う人が多いのです。

 

気の利いたお店だとプラスチック製の爪楊枝や柄のついたフロスを置いている事もあります。

 

お箸に爪楊枝が入っていない弊害なのでしょうか。

話していると、おもむろに口に手を突っ込むローカルな人に遭遇する事があります。

 

それもちょっと指先で引っかかってる気持ち悪い所を取るのかな?という感じではなく、

がっつり手を突っ込んで、どこに挟まっているのだか、こちらからはうかがい知れない、それを取ろうとします。

 

なぜ今やるの?

後じゃダメなの?

 

ものすごいショックを受けます。

 

ビックリするので、会話はしつつ、大抵は目をそらして見ないようにします。

ですから、獲物を取り終わった後、その手をどうしているのか私はあまり知りません。

 

でも今さっきそんな事があったその手で、話の流れで、私のスマホを「見せて」と言って触りだす事もあるんです。

 

心の中で泣きながら、顔では笑って、話が終わった後は部屋に帰ってすぐにそのスマホをアルコール消毒します。

 

決してその人たちが嫌いな訳ではありません。

でも、やっぱり、アルコール消毒はさせて欲しいのです。

 

もちろん手だって石鹸で洗います。

一度そういう事があると、次にあの人と会いそうな時は、スマホすぐにしまっちゃおう、などと工夫するようになります。

 

それから爪楊枝がない弊害は他にもあって、バス停や食堂で待っていて、ふとあたりを見ると、使用済みのプラスチック製の糸ようじ的な物が落ちている事があります。

 

爪楊枝なら木で出来ているので、道路に落ちていても自然に返りますけれど、プラスチックなのでいつも利用するバス停に何日も残っていて気持ち悪い事も普通にあります。

 

足元に落ちているだけでも気持ちが悪いですが、テーブルの上に置いてある事に気づいた時には、さらに気持ちが悪くて泣きそうになります。

 

だってどこの誰が使ったかわからないものなんですよ?!

 

台湾の人たちは慣れているのでしょう。

 

お店に入って席を確保すると、おもむろにティッシュを一枚取り出して、それで机をサッと拭いてから、連れの人とお茶や食事を楽しむ女性を見かける事が良くあります。

 

この人は、私と同じ清潔好きな人なんだな。仲間だな。

と思って微笑ましく見ていると、食事が終わったその女性たちは、そのテーブルを拭いたティッシュをそのままにして帰っていく事も多かったです。

 

セルフサービスのお店なのですが、他の物は下げても、その机を拭いたティッシュはもう触りたくないという事なのか、置きっぱなしで去っていくので、ショックでした。

 

食事に行ったときテーブルの上に丸めてあるティッシュが、鼻をかんだりしたものなのか、机を拭いたものなのか、本当にもう何だかわかりません。

 

混んでいる店内でやっと見つけた席で、目の前に丸めたティッシュや使用済みの糸ようじ的な物を発見した時は本当にショックで打ちのめされるのでした。

 

お店のテーブルが真っ黒

貧乏学生の私が外で食事できるお店はだいたい決まっています。

コンビニかファストフードです。

 

これまでいろいろな物を見過ぎてしまった事や、台湾で生れてはじめてのインフルエンザに罹ってしまった事もあり、特に大学に入ってからは、台湾ではアルコール消毒液を持参して歩くようになりました。

 

テーブルにトマトケチャップをこぼしてしまった時を想像してもらえれば良いと思うのですが、それをティッシュ一枚で拭く時って、同じ個所を念入りに何回もこすらないと落ちないですよね?

 

それをローカルの人は、ティッシュ一枚でテーブル全体を軽く拭くわけです。

 

それって、トマトケチャップをテーブル全体に広げただけじゃないの?と思うのです。

 

自宅でケチャップ拭いた後のテーブルに手を置いてYoutubeなんか見ている時に、なんか手がベタベタするな。と思ったことありませんか?

 

見た目はきれいなのに、まだ落ちてなかったのかと、ビックリします。

そしてそのベタベタした手を洗いに行きます。

 

私は乾いたティッシュ1枚で机を撫でた所で、あまり意味がないんじゃないかと思っています。

同じ拭くなら、お水やお茶を数滴たらしてから、汚れを拭きとるのでない限り、汚れを広げているだけではないかと考えます。

 

それでも夜市などでも食事をする事もあるので、そこまで細かな事は気にしません。

単純に外で食事をするだけならそこまで気にはしないのですが、

自宅から持参したノートパソコンを置くとか、

お気に入りの文房具やノートを広げる時などは、

前に掛かったインフルエンザの事もあり、用心には用心を重ねて、アルコールを吹きかけた紙ナプキンやティッシュで机を奇麗に拭く事にしています。

 

私が行くのは世界展開しているファストフード店も多いのですが、拭いて見ていつもビックリします。

 

いつも紙が真っ黒になります。

 

日本の同じ系列のお店ではそんなことした事ないんです。

だって、日本だと頻繁にお店の人が回ってきて、ダスターでテーブルを拭いたり、椅子を戻したりと清掃しているのを見かけるので、私はいつも安心して利用しているんです。

 

あのダスターには大抵アルコール消毒液を拭きかけているんですよね?

 

でも、台湾のお店では、日本で見かけるあの光景を見た事がありません。

 

大き目のフードコートや学食では食器を下げに来た時に机を拭く姿は見るのですが、消毒用スプレーを持ち歩いて拭いている姿はほとんど見かけません。

 

学食では、拭いてくれたばかりの机なのに、テーブルに手を置くとベタベタする事は当たり前です。

 

とにかく、どういうマニュアルになっているのかわかりませんが、世界展開しているファストフード店で、お店の人が店内を回ってテーブルを拭いて回るというのを見た記憶がほとんどありません。

 

公衆の面前で鼻をほじる人

こちらに来て何度か遭遇しました。

成人が第一関節までがっつり鼻に突っ込んでいる姿を。

 

最初に目撃したときはちょっと信じられませんでした。

 

年配の人だけとは限りません。

話ながらとってもナチュラルに鼻の穴に指を入れている子もいます。

 

鼻の中が痒いのか何かわかりません。

ほじるというより、鼻の中に指をけっこう入れるんです。

 

大学からの帰りのバスに乗った時、通路挟んだ斜め前の20代のカッコいい男子が、いきなり鼻に指を入れた時も、ものすごいショックを受けました。

 

第一関節がっつり入っていました。

 

時間にして結構な長さがありました。

 

そんなに指を入れて、鼻血出ないの?大丈夫なの?

心配になりました。

 

その後その手をどうするのか、つかまる棒に擦り付けたりするのだろうか?

怖くてドキドキして、横目でずっとチェックしていました。

 

彼の獲物がどうなったのかまでは見えませんでしたが、彼はしばらくすると、その手をデニムに擦り付けていました。

 

安心したような、複雑な気持ちでいると、彼の方が先にバスを降りて行きました。

 

骨はテーブルにポイ捨て

郷に入っては郷に従えという言葉があるように、その国の文化や習慣がありますので、外国人の私がとやかくいう事は出来ません。

 

ただやっぱり、安全で楽しくて夢の国のディズニーランドのように想像してしまう台湾でも、そこはやっぱり外国なんだと思う事が、ロカールの方たちと接しているとあります。

 

こちらの人たち自らがいうように、国民のかなりの人の文化的な所は、そこは華人文化なのです。

(他にルーツを持つ人ももちろんいます。)

 

華人文化なのでしょうか、食事中にげっぷをする事はマナー違反ではありません。

外国人相手だからか、私の前では絶対にげっぷをしない人たちもいますが、少数だと思います。

 

そして食事中の骨は、なんとテーブルの上に吐き出します。

 

私は紙があれば、そこに人から見えないようにそっと置くとか、紙がなければお皿に上に出すかしますが、華人文化では、食事のメニューによっては、テーブルの上に口からプッと骨を出すのがふつうの事があります。

 

どんなに店員さんが片づけてくれて、奇麗に見えるテーブルでも、食事がはじまると骨をプッと吐き出すので、テーブルに手を置いているけど、さっきまでここにも誰かがプッと出した骨あったのかもと思うと、少し複雑な気持ちになるのでした。

 

全員の文化ではありません

上に書いた事は文化的背景としてはありますが、全員がやるという訳でもありません。

 

外国文化に精通していたり、日本的教育を受けているお家もあるので、そういった人たちは音を立てて食事をしないとか、食事中にゲップはしないといった習慣を持っています。

 

食事などで利用するお店もなるべく清潔で良いお店を選んで行くという拘りを持った人たちが多いです。

 

先に書いた出来事や人々、そのひと達とは対照的な人たちもいて、そのギャップが大きければ大きいほど、外国人の私はびっくりしてしまうのです。

 

でも、そのどちらの人たちも、私が台湾で出会った人たちは、みんなとても愛すべき人たちです。

習慣や文化が違うだけなのです。

 

ただ外から自分の部屋に戻ったら、荷物を置いて、そして真っ先に石鹸で手を洗う事だけは絶対に忘れませんけれど。

 

今は食事のピックアップやゴミ捨てなどの必要がない限り部屋からも出ないような生活をしているので、ここに書いたことはすべて懐かしい、遠い昔の記憶のような気持になります。

 

早くコロナが収まって、また世界中の人が安心して往来できる世の中になりますように!

 

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