台湾と台風に関する注意事項
みなさま、すっかりご無沙汰しておりますマリアです。
今年は日本を直撃する台風の数が多く、また規模が大きいですね。
いま台湾に戻ってきている私ですが、今年の夏休みはまるまる日本で過ごしました。
台風の被害に遭われた方々からすれば比べ物にはなりませんが、15号の時はちょうど成田から出る飛行機で台湾へ戻る予定で、少しですが台風の影響を受けました。
その日は朝一で空港まで行くリムジンバスを予約していたのですが、家を出た所で電話が入り、午前のリムジン全てが運休になった事を知りました。
今度は電車で千葉の成田空港まで行こうと昼過ぎの満員電車に大きなスーツケースを持って乗りましたが、陸路が途中で断たれ、その間あまり情報も入って来なかったため、途中でとても不安になったのを今でも記憶しています。
さて私たちは異国で台風に遭遇したらどうしたら良いのでしょうか?
台湾の位置と台湾の各地の特徴
台湾は日本から見ると沖縄の離島から左下の方ににある小さな島です。
九州ぐらいの大きさをしています。
台湾の各地の特徴
台湾は南北に細長く、その中央に山脈が通っています。
台北
台北は台湾島の北部に位置し、東京生まれの私の体感的に東京の三倍ほど湿気を感じるエリアでもあります。
夏の雨季にスコールがありますが、いちばん厄介なのは冬の長雨です。
二週間ぐらい常にものすごい量の雨が降り続く事もあり、湿気も多いので洗濯物は乾かないし、たまる一方です。
しかも短い冬のため暖房を置いている賃貸物件はほぼなく、タイルで出来た床に靴を履いたまま過ごすスタイルが多いので、部屋の中はとても寒く感じます。
基隆
台北も雨の日が多いのですが、台北に隣接する基隆市はもっとよく雨が降ります。
台北に近い北の方は多少の違いはあるものの、大抵は湿気が多く雨が多いと思って間違いありません。
台湾東部
ここは宜蘭や花蓮といった日本人も大好きな風光明媚な太平洋に面した場所です。
自然がとても美しいという事は自然の環境にも近いという事なのでしょうか?
昔から体感地震は週に1度あるし、台風もしょっちゅう直撃するエリアでもあります。
台湾の人たちも私たち外国人も大きな災害がこのエリアを襲う度に心配はするのですが、「あそこはももともとそういう地域だからね」と言われ終わる事が多い地域でもあります。
自然には逆らえないという事なのでしょうか。
台湾中部
台湾中部の気候の特徴はあまりよくわかりません。
台湾南部に割と近いのではないかと思います。
個人的には農家も割と多いのどかな地域が多い印象があります。
この辺りになると、台北ほどの湿気や雨を体験する事はあまりないでしょう。
台湾南部
福建省の人たちが早期に上陸し文化を築き上げた地域で、天気は暑く台北ほど雨は降りません。また湿気もなくカラっとしています。
台風の進路になる事が台北と比べて多く、そうなると水浸しになったり大変な事も多いと聞きます。
台風の時の注意点
上に特徴を並べたように、どの地域でも台風の影響を受ける可能性があります。
それでは台風が来た時にどうすればいいのかというと、それは日本にいる時と同じです。
まずはテレビやラジオ、インターネットなどで台風の進路を把握しましょう。
台北を直撃する大きな台風は少ない
あくまでも私が住み始めてから5年の間の経験上の話ではありますが、台北を直撃する大きな台風は少ない気がします。
台湾の人々の話を聞いていると、台風の被害が大きいのはだいたい台湾南部か、台湾東部です。
台風休み
台湾に住んではじめて知ったのですが、台湾では台湾政府が発表する台風休みというものがあります。
出勤停止と登校停止
台湾では、停班停課(てぃんばん てぃんく)と言うのですが、停班は出勤停止、停課は登校停止を意味します。
語学学校に自費で学費払っている人は、台風休みになった分の振り替え授業はないのかと、疑問に思う事でしょう。
自然災害ですので、基本的に振り替え授業はないようです。
少なくとも、私は振り替え授業を受けた事がありません。
授業のスケジュールは予め決まっていますから、そこに無理に詰め込むのは難しいのではないかと思います。
語学学校生、大学生は台風休みが出たら、いざという時の為の備えをしつつ家で自習しましょう。
停班停課をどのように知るのか
これは自分でニュースなどをチェックしておいて、自分で確認するのがいちばんです。
私は台北に住んで五年目に突入しますが、意外と誰も教えてくれません。
台風ではないですが、一度送電線のトラブルで台北の一部地域が停電になった時、仕事先でインターネットが繋がらないという話から情報が錯綜し、私のような一部のスタッフは家に帰って良い事になりました。
台湾人でさえ最初は状況が掴めないような状況でしたので、外国人の私に情報がなかなか入って来ないのも無理はありません。
学校から休みの連絡が来るのか
はっきり言います。来ません。
自分で情報を取りに行ってください。
待っていても誰も教えてくれないと思ってください。
私は語学学校に入りたての最初の時、台北国際学舎にいました。ですから情報をもらう事ができました。
台風を教えてくれたのは台湾の人
台湾に着いたら日本人や外国人のお友達をたくさん作るぞ!!と思って期待に胸を膨らませて来ました。
実際に台北国際学舎に着くと、日本人がたくさん住んでいて、毎晩集まっていました。
着いた翌日に食堂で出会った日本人の女の子と少し会話をした後、FacebookかLINEの交換をしてもらえませんか?と期待でワクワクしながらお願いしたのですが、
「ごめんなさい、Facebookやってないんです」と言われてしまいました。
国際学舎には他にも外国人の男の子たちがいたので、Facebookを交換してもらったら、数日たってから、例のFacebookありませんといった子が「友達かも?」で表示されたので、大変ショックを受けたものです。
そう、私はその日本人の女の子に嘘をつかれたのです。
後で思い返してみると、国際学舎では日本人グループがすっかり出来上がっていて、上辺だけの挨拶はしてくれていましたが、その中に私を入れてくれることは一度もありませんでした。
そのおかげで一人で行動するようになり、外国人や台湾人のお友達がどんどん増えて行き、結果として中国語もどんどん上達していったので、人生はおもしろいものだなと思います。
もしあの時、日本人と毎日一緒にいたら、まだ中国語が話せなかったかも知れません。
ただ、日本人コミュニティに入っていなかったので、情報が取れなくてとても困りました。
台湾に着いて数日後の台風休みの時は、台北国際学舎の職員さんから教えてもらって、はじめて知りました。
台北国際学舎には地下に自習室があるのですが、そこにスタッフの人がわざわざ来てくれて
「マリア、台風が来るから明日は語学学校の授業休みだからね。
大学に行かなくていいんだよ。
台風が去るまで外に出ないでね」と教えてくれました。
それが私が台湾ではじめて遭遇した台風休みでした。
誰も教えてくれない
その後も、台湾人のお友達が増えて私のLINEには100人以上の人が登録されています。
台湾では年配の人のLINEの使い方として、日の出や水仙などの花の写真に人間だもの みつをとか、人類みな兄弟 一日一善的な、言葉が書かれたものを無言で突然送り付けてくるという習性があるのですが、そんな、こちらが返信に困るような物を送ってくる事はあっても、台風が来てるから明日はお休みになったよとか、安全に注意してねなんて言って来てくれる人は、ほぼ皆無です。
たまに何かの用事で話をしている時などは、その続きで気遣う言葉をかけてくれる事もありますが、そうでなければ基本忘れられています。
こちらがどうでも良いと思うような用事ではLINEが来るのに、です。
語学学校時代でも先生は注意を促すだけ
語学学校の先生でも、生徒にグループLINEを作ってくれるフレンドリーな先生もいれば、そういう事は一切しない先生もいます。
例えば週の途中で台風が来そうだとわかっていれば、先生の中には、台風には注意しなさいとか、情報はどこにいつ頃開示されるかなど教えてくれる人もいるのですが、今回のように土日に急に台風が接近してきたなどという場合は、先生も注意のしようがなかったりします。
大学でも何の連絡もくれない
大学では学部でグループLINEを作っていて、毎年変わるクラス長と副クラス長が連絡事項を送ってきます。
内容は授業に関する大事なお知らせだったり、先輩のバイト先で人を探してるから誰か興味ある人は連絡してねって内容の、しかも先輩がその子に送ってきたであろう内容をまんまコピペしたものだったり。
今度誰それがこんなイベントやるよ!興味ある子は参加しよう!と、これまた誰かがその子に送ってきた内容のまんまコピペ。
でも、今回の台風に関する注意やお休み情報は一切流れて来ません。
私の今の家にはテレビがないので、情報はインターネットだけです。
夜に急にお腹がすいて大学近くのスーパーに行ったら、結構な数の生徒が大量に食料品を買い込んでいたのでこれはもしかしてと思って、いまとても頼りにしている、去年のクラス長に自分からLINEで聞きました。
ネットで情報収集しようにも21時に政府が発表予定とあるだけで、とうに21時は過ぎていました。
なのでどういうこと?と思って去年のクラス長に聞くと、彼女も情報が掴めていなかったらしく「ニュースを見るね!先に買い物して備えといて!」という返事が来ました。
買い物を済ませ、また今回の台風も大した事ないだろうと大学に提出する課題をやっていると、彼女がわざわざLINE電話をくれて「明日台風休みになったよ。いま発表が出たとこ。無事に過ごしてね!」と言ってくれました。
インターネットから情報を拾おう
台湾はネットが普及しています。年配の人でもLINEを使う程に、です。
ですが、学部のLINEグループではいまだに何の連絡も来ていません。
クラス長から、今度のイベントのお弁当の返事まだの人は返事してね!という連絡が21時ごろあったのが最後です。
ところが、いまチェックしたら、大学の公式サイトには≪明日は台風が来るので大学はお休みですよ≫とちゃんと書いてありました。
異国では自分から助けを求めることが大事
台湾の人たちはみんな優しいんです。
聞けば教えてくれるんです。
でもね、聞かないと教えてくれないし、助けてもらえない事の方が多いと思います。
日本政府に統治されていた時代もあったので、他の国の人たちよりも、ずっと察してくれます。
でも日本人じゃないんです。
私はここにいますよ!
自分ではここまでやってみたんです。
でもね、ここがこういう風にわからないんです。
それで、こういう事で困ってるんです。
だからお願い、助けてね!!
とお願いすると、ちゃんと助けてくれるんです。
困ったら自分から声をあげましょう。
私はここにいて、助けが必要だと。
台風休みの種類
台風休みは地域毎に細かく出されます。
まる一日お休みの事もあれば、半日お休みの事もあります。
よく確認しましょう!
また観光で台湾に来ている方は、個人商店など閉まっている事の方が多いので、気を付けてください。
基本的にコンビニエンスストアや全国展開しているファストフード店やカフェ、デパートは開いているそうです。
ただし断水などになるとコンビニの商品がしばらく品薄になる事もありますので、少し備蓄しておくと良いでしょう。
台風休みの情報を得るならここ
今回は半日休みはありません。
お休みの所は一日お休みです。
明天停止上班、停止上課。は、明日は出勤停止、登校停止という意味です。
明天照常上班、照常上課。は、明日は通常通り出勤、登校を意味します。
行政院人事行政總處 全球資訊網(更新時間:2019/09/30 01:04:04)
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