台湾と台風に関する注意事項2です。
2015年の体験を振り返りながら注意事項についてお話していきます。
また台湾と台風に関する注意事項1と併せて読んでいただく事をおすすめします。
私が住んだ事がある場所
私は台湾に来てから今年で5年目に入ります。
私が住んだ事があるのは台北市内とそこに隣接する新北市です。
不安を煽るだけのブログには要注意
最初にひとつだけお話しておきたいと思います。
台湾は日本と同じように地震と台風が多い国です。
しかし東京人の私から見ると、台北と東京はその影響をあまり受けないという点で、何か近いものを感じます。
ただ、だからと言って何も備えないでいると、言葉も地理もよくわからない異国では苦労するので、その為の注意として記事にしています。
2015年は異常気象の年だった
私が台湾に語学留学に来た2015年は本当におかしな年でした。
学校に通い始めて少なくとも2度の台風休みに遭いました。
台湾は標高の高い山の山頂以外では雪が降りません。
しかしその冬は異常気象の影響を受け、雪が降らないはずの台湾の、しかも中心地である台北市内で粉雪が舞い散りました。
意外と台風休みにならない
それから2016年までにも台風休みが1度ぐらいはありましたが、今の大学に進学してからの2年間は台北・新北エリアが台風でお休みになった事は一度もありませんでした。
台湾政府も気象予報や台風の進路などを見て判断しているので、台風だからとすぐ休みになるわけではないのです。
台湾ではじめての一人暮らし
2015年の私は台北国際学舎の部屋を1か月しか予約していなかったので、7月にはチェックアウトしなければいけませんでした。
台湾での新居は公館や古亭から橋を渡ってすぐのお隣は新北市のワンルームでした。
その部屋にはテレビもあったし、その頃には語学学校に何人かお友達もいたで、台風情報はあらかじめキャッチ出来ていました。
大雨になると外に出るのがめんどうなので、買い出しの準備も万端に済ませました。
でも台湾のワンルームでいつも困るのが、食材の買い置きでした。
ワンルーム物件に冷蔵庫はありますが、小さなワンドアタイプしか置いていないのが普通なので、冷凍食品はまず買い置きするにも困難です。
もちろん電子レンジなんてものにお目にかかる事はほぼありません。
(キッチンやバス・トイレを共有して暮らすタイプだと大型冷蔵庫や電子レンジも完備してあったりします。)
これはその時の実際の備蓄食料です。
外食が一般的な台湾のワンルームの冷蔵庫はだいたいこの大きさです。
台湾ではじめての断水を経験
食べ物と飲み物、冷蔵庫には入れていませんがペットボトルの水も何本か確保していました。
ですが夜になって困ったのがいきなりの断水でした。
ワンルームタイプはキッチンも何もないので、水回りはバスルームの流し台だけです。
ここで食器をあらっている途中で水が完全に出なくなりました。
最初は水の出が悪いなぐらいにしか思っていなかったのですが、、、。
その時の実際の写真がこれです。
その日は夜遅くまでテレビで映画を見ながら部屋の中でゴロゴロしていて、まだシャワーを浴びていなかったのですが、シャワーを浴びられないとわかった途端、急にとても不快な気持ちになりました。
もう夜中の2時~3時頃だったので、シャワーは諦めてFacebookに近況報告だけして寝る事にしました。
きれい好きな人は、断水前にシャワーを浴びてから早めに寝るのが得策です。
私のように、ちょっとワクワクしながら部屋でゴロゴロしないように!!
台湾の給水システム
大きさはそれぞれ違うものの、台湾の家には下の動画のような、水を溜めておくタンクが備え付けられています。
私がはじめて借りた部屋はこのサイズで、恐らく上階3部屋分を賄っていたのだと思います。
いつもは普通に動いていたのでそれまで気づいていなかったのですが、その日は断水になった事でタンクが水を吸い上げようと必死な、変な音がし出しました。
でも、その時の私はまだ本当に断水になるなどとは夢にも思っていなかったので、水が溜まるのに時間がかかっているのかな?と楽観主義を決め込み、こんな動画まで撮っていました。
いちばん困るのはトイレの水が出ないこと
翌日、シャワーが浴びられなくてとても気持ちが悪いまま目を覚ましました。
クラスメイトや台湾人のお友達にLINEで断水の状況を伝えると、他の台北市内、新北市に住んでいる人たちはみんな、「こっちはお水出てるよ」と言います。
その時に「もし良かったらうちに来てシャワー浴びてもらってもいいですよ」と言ってくれたのは、日本人のお友達一人だけでした。
結局台風の影響で台風休みにはなりましたが、台風はとうに去っていました。
大学に行かないならシャワー浴びなくても、もう少し我慢するかと、彼女の家には行きませんでした。
朝起きて、一回分のお水は出ましたが、どうも様子がおかしい。
近所で学習塾を経営している大家さんにLINEでその連絡をしました。
大家さんは近所に住んでいる方が何かと便利
たまたま偶然なんですが、最初の大家さんは家から歩いて数分の所でご夫婦で塾を経営されていたので、日中は何かあるとすぐ会う事が出来ました。
その後の台北の大家さんは、既にご隠居されていて隣の一階にご夫婦で住んでいたし、今の大家さんも既にご隠居されていて上の階にやはり奥様と住んでいらっしゃいます。
こういう大家さん達は、どこかに遠出で出かけているのでもない限り、すぐに様子を見に来てくれます。
言葉もろくに話せず意思疎通もできない外国人にとって、顔を見て実際に部屋の中の様子を見てもらえるのは本当に助かります。
なぜかそのアパートだけ断水に?
大家さんが来てくれたのですが、歩いて少し先にある大家さんの塾は断水になっていないという事がわかりました。
そして私たちが住んでいる物件のお隣の家も、断水していませんでした。
大家さんは、トイレを使うなら塾に来ていいからと言って下さいましたが、なんだか気が引けるので一回だけお借りして、その後は少し歩いた先にあるマクドナルドへ行きました。
ところがマクドナルドも断水していたのか、営業自体はしていましたが、お手洗いは使えませんでした。
不要不急の外出は控えてください
日本でもよく言われる事ですが、台風の時は突風に煽られて物が吹き飛ばされる事がありますので、不要不急の外出は控えてください。
日本は建築に関しても、公道の規定に関しても取り締まりが厳しく、それ故に物が飛んでくるような事は少ないですが、それでもニュースで見る限り、時たま看板が落ちてきたりしていますよね。
台湾、とくに台北は古い建物が多いので、すごい物が飛んで来ます。
いえ、台風が来ている時は部屋で大人しくしているので、実際に飛んでいる所は見たことはありません。
でも、落下物は見ています。
こんな物やあんな物まで飛んでくる
台風が去った翌日の新北市内の写真です。
人口密集地帯である、永和にあるスターバックス店内から撮影しました。
大きな作業用の車で作業していますが、落ちた看板を直している所です。
家からスターバックスまでは5分ほどの距離なのですが、そこまでの間に見たものは、私の家の3倍ぐらいの大きさの給水タンクがボコボコになった状態で路上に転がっていた光景。
そして私もお世話になっている遠傳電信という通信会社はこのスタバの一階にあるのですが、その看板が無残に路上に落ちている姿。
そしてスタバ向かいで、この時まさに工事現場となっていたお洒落なパン屋さんの看板も見事に落っこちていました。
この時の台風では、台北以の地域でも信号機が折れて道路に横たわった状態で発見され、ニュースになりました。
私が目撃したのは、どれもかなり大きな物でした。
外を歩いている時にあんな物が飛んで来たらと思うとゾッとします。
大型店舗でも早めに店じまい
台風休みになると、小さな個人でやっているお店はだいたい開いていないでしょう。
コンビニエンスストアなどは開いています。それでも注意が必要です。
今回のケースでいうと、私の家の近くのモスバーガーはいつもは23時まで営業しているのですが、15:30にお客さんを返して、16時には店じまいしました。
その隣にある吉野家は何の張り紙もなく通常営業の様でした。
そのまた隣にケンタッキー・フライドチキンも並んでいて、通常営業しているようでしたが「台風の影響で一部の品物が不足しております。お客様にはご迷惑をおかけしますが何卒ご理解の程よろしくお願いいたします」といった張り紙がありました。
今日政府が発表したエリアでは、出勤・登校ともに停止になっているので、そうなると品物を製造する人も届ける人もいないので、当然欠品が出てくるのです。
日本に台風休暇をと入れるべきか論争
日本も政府の指示に従って台風休暇を取り入れるべきだとか、日本人は災害でも出勤しておかしいという意見をよく目にするようになりました。
上記の例のように誰かが休むと誰かに影響が出ます。
またセブンイレブンやモスバーガーなどのようにサービス系の会社の現場スタッフは出勤しています。
馬政権と蔡政権と両方の時代に台湾に住んでいますが、どの政権下であっても台風接近の際に休みを判断するのは難しいのではないかと思います。
判断が早すぎて台風がそれると、若者たちは大喜びで町へ映画を見に行ったり、カラオケに行ったり、デパートで買い物を楽しんだりしに行くと言われています。
判断が少しでも遅くて被害が出ると、ニュースで叩かれます。
今回も一部地域で、今天中午12:00起停止上班、停止上課。という発表が出ました。
意味は、今日の正午12時以降の出勤と登校停止という意味なのですが、テレビの報道で幼稚園児の保護者にインタビューしている場面があって、
と、ブーブー文句いってました。
前回もこういう保護者の声を報道しているのを見たことがあるのですが。
この問題はいろいろな要素が絡み合う事なので、一概に良いとか悪いとかいう事も出来ないし、誰かを責める事も出来ないと思います。
個々人で安全を心掛けましょう
自分の安全は自分でしか守れません。
台湾を旅行中のあなたも、台湾で生活しているあなたも、自分の身は自分で守る心構えで、安全な行動を心掛けてください。
マリアが台風前に備蓄しているもの
台風前には以下の物を備蓄しています。
- 4~5リットルの水
- パン(甘いのとしょっぱいの)
- カップ麺
- ポテトチップス
- セブンイレブンで買った一食分のお寿司など
- インスタントコーヒー
これらはどれも温めなくても食べられます。
台風が去って外にさえ出られればコンビニでもスーパーでも開いていますので大丈夫です。
台風の間は私は気圧変動で体がわりとストレスを感じるタイプです。
ですからチョコレートやコーヒーが欲しくなります。
インスタントコーヒーは最悪お水でも溶けるので大丈夫です。
缶コーヒーを買って置いておくのも良いですね。
遭遇したことはありませんが、万が一の停電に備えて、携帯電話をあらかじめフル充電しておくのも良いと思います。
また、断水や停電になった時はどこへ行くかも、何となくでもいいですから計画しておくと安心だと思います。
それではみなさん、くれぐれも安全に留意して台湾生活を楽しんでくださいね。
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