みなさんご無沙汰しております、マリアです。
日本に一時帰国中で、しばらくネット難民になっていました。日本では使い放題のネットに契約していないとこんなに不便なんだと改めて実感しました。
話は少し変わりますが、マリアは個人的に、スマホは台湾”で”買った方が良いと思っています。ここで言いたいのは、台湾メーカー”の”スマホはもちろん買いなのですが、台湾製でなくても、スマホは台湾で買った方がいいと思っているので、今回はその理由を書きます。
とはいうものの、台湾のパソコンが絶対買いな理由の記事同様に、機械全般あまり詳しくない方もいらっしゃるでしょうから、そんな読者の方向けに、SIMとは何か?から、ご説明します。

SIMカードとは?
SIMカードのSIMは、subscriber identity moduleの略です。
そして、2019年現在、日本で使われている携帯電話のほとんどに、このSIMカードという小さなカードが入っています。
(新しく出たアップルのiPhoneの一部の機種などは、SIMカードという物理的なものがなくても使えるようになっていますが、日本ではまだ主流ではないようですので、そのあたりは後日また改めて書きます。)
とにかく、いま使っているスマホにはSIMが入っていると思ってください。
SIMロックとSIMフリー
SIMロックやSIMフリーという言葉を聞いたことがある人もいると思います。
ですが意味までわかっている人が、いったい、どれだけいるでしょうか?
それでは、それなに?という人の為にご説明します。
先ほども書きましたが、あなたのスマホにはSIMカードが入っています。
そして、そのSIMカードには、あなたを特定できる情報や電話番号などの情報が入っているんでしたね。
SIMロックとは
2019年現在、大手携帯電話会社Aで契約している人は、A用のスマホを持っていないと、Aのサービスを利用できません。
大手携帯電話会社Bと契約している人も、B用のスマホを持っていないと電話が出来ません。
そして残るCも、C用のスマホを持っていないと電話出来ません。
そのせいで、あなたのスマホはSIMカードを認識できないので、電話もメールも出来ないのです。
SIMロック解除とは
大手携帯電話会社Aと契約したスマホを持ってCに行ったとしても、Cではすぐに使うことが出来ないので、CでSIMロック解除をしてもらわないと使えません。
またスマホを買いなおしても良いのですが、まだ使えるものだったり、データを移するのが面倒だったりと、買い替えたくない人もいると思います。そういう人にとって、このSIMロック解除はものすごく面倒な事だと思います。
面倒とは言っても、AとC両社(または規格なのでしょうか?)では互換性があるので、SIMロック解除できるし、まだマシな方です。
大手携帯電話会社Bは、A・Cに対して互換性がないので、SIMロック解除出来ません。ですから、AやCのユーザーがBに乗り換える時は、B用のスマホを用意するしかありません。
こんな事してるのは日本だけ
この、とってもややこしい仕組みですが、複雑すぎて良くわからないので、あまり疑問も持たず、「ちょっと面倒くさいなあ」ぐらいな感じで、スマホを利用されているのではないでしょうか。
マリアはいつも思います。
って。前にiPhponeを買おうとインターネットで探していたとき、マリアは気づいてしまったんです。
という事に。
アップル社のiPhoneって、世界同時発売されることが多いですよね。
しかもその製品名はiPhone8や、iPhoneXだったりで、世界中どこへ行っても同じです。
iPhone8やiPhoneXの後ろに型番がついている事もありません。
色や保存できるデータの大きさ(容量)は選ぶでしょうけれど、iPhone8が欲しい人はお店に行って、iPhone8くださいと言うだけで良いのです。
基本的には、日本にいようが、台湾にいようが、フィリピン、アメリカ、ドイツ、どこへ行こうがiPhone8はiPhone8です。
ということは日本以外の国では、そのスマホがSIMカード(携帯電話番号や契約者情報など情報が入ったカード)を正しく認識さえすれば使えているという事になります。
そのスマホを大手携帯電話会社Aで買おうが、Bで買おうが、Cで買おうが、関係ないはずです。
ですが日本国内で販売されているスマホの多くは、まだそうなっていません。
あるものはスマホ本体に、あるものはサーバにSIMロックがかけられていて、SIMロック解除をしないと使えないようになっています。
なぜ台湾でスマホが買いなのか
上の方の例えで、iPhone8はiPhone8なので、世界中どこで買っても使えるともとれるような書き方をしました。
私たちの生活には、テレビの電波やラジオの電波、携帯の電波、無線の電波など、電波が欠かせなくなっています。
その電波を利用する際の決まり事として、通信方式や、電波を発して良い周波数帯というものがあり、それは国で管理されています。
国が違えば、その通信方式も周波数帯も異なるので、アメリカ用に開発されたiPhone8を買ってしまうと、日本で使えない可能性もあるので少しだけ注意してください。
周波数が合えば使える
私がはじめて日本に里帰り帰国したとき、台湾で買った安いスマホを家族にプレゼントしました。購入する時は少し心配だったので、日本で使えるか店員さんに確認したのですが、みんな問題なく使っているというお話でした。
後からネットで調べたところ、携帯電話会社毎に使用している周波数帯は異なるものの、周波数帯2.1GHz帯(通称バンド1: Band1)は日本の大手携帯電話会社3社ともに使用している事がわかりました(詳しく見ていると、他にも共通して使用している周波数帯がありました)。
また、このBand1は台湾の大手3社ともに使用している周波数帯でした。
※ただし、台灣之星TSTARだけは、Band1を使っているという情報が入手できませんでした。もし台灣之星TSTAR専用スマホが販売されている場合は、確認した方が良いかも知れません。
プラグと電圧の日台比較
さらに、台湾の家電のプラグは日本と同じAタイプというものが多いです。
また電圧も日本の場合、東日本で50Hz、西日本で60Hzの交流100Vが使われていて、台湾ではどうかというと、110Vの交流60Hzです。
ですから、マリアは実際に日本から持って行った家電を台湾で。台湾から持ち帰った家電を日本で、そのままコンセントに挿して使って4年経ちますが、今のところ特に問題ありません。
台湾でスマホを買うメリット
台湾でスマホを買うメリットには以下のようなものがあります。
・台湾のスマホは、はじめから全機種SIMフリー
・台湾の携帯電話会社はBand1を採用している ※台灣之星TSTARのみ確認出来ませんでした
・電源プラグの規格が同じで、電圧もほぼ同じなのでそのまま使える
・マザーボードやパソコンで定評のあるASUS、Acer、スマホメーカーとして評判が良いHTCの製品からも選べる
・台湾アップルで買えばSIMフリーiPhoneが買える ※円安なので日本でSIMフリーiPhoneを買った方が安いかはレートをチェック!!
・日本と台湾を行き来する人はデュアルSIM対応機種を選べば、日本と台湾のSIM両方使える
台湾でスマホを買うデメリット
スマホの設定がわからない時や、万が一スマホが繋がらなかった時に、携帯電話会社でのサポートが受けられない。
この一点に尽きます。
実際はどうなのかと言うと、私は家族へのプレゼントも含めて3台使って来ましたが、まったく問題なく使用できました。
ASUSやHTCなど日本でも発売されているメーカーのものなら、設定はだいたい一緒ですので、わかる人であれば設定もそれほど難しくないと思います。
いま私は中国製で、日本では恐らく誰も知らないメーカーの、誰も知らないスマホを台湾でいただいたので、使っています。台湾ではもちろん問題なく利用できますが、日本ではまったくサポートが受けられなかったので、マニュアルとにらめっこしながら設定し、結果、日本でも問題なく使えています。
ですからデメリットは、この一点ではないでしょうか。
私は時間はかかるものの自分で設定出来ますし、設定さえできてしまえば、後はとっても楽なので、SIMロックがかかった窮屈なスマホにはもう戻れません。日本に完全帰国して、大手携帯電話会社と契約したとしても、台湾で買ったスマホを使い続けるでしょうし、もし壊れたら旅行のついでに買って日本に持ち帰るでしょう。
台湾で買うSIMフリースマホは絶対に買いですよ。
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