ホラーゲーム還願Devotionから学ぶ中国語と台湾の歴史文化②

乖乖 グゥアイ グゥアイ

続きを書きますと言って早2か月。旬が過ぎてしまった感じもしますが、、、。

世界で大流行のホラーゲーム還願 huán yuàn (英語名:Devotion)、まだプレイしていない人も、まだ実況を見ていない人も、この記事を通して還願の世界や台湾文化を学んでくださいね。

さてこのゲームの舞台ですが、1980年です。

私の今の台湾の家にはTVがなく、ニュースにも触れる機会が少ない生活をしています。今の大家さんがテレビの契約をしてくれてないんですよね、、、。

テレビもなければ新聞を読むこともないので、ニュースの情報源は、私がアルバイトで日本語を教えている生徒さんからという事も結構多いです。

台湾では24時間ニュースを流している専門チャンネルが多いので、大事なニュースから、しょうじきどーでもいいようなニュースまで、TVを付けている限り嫌と言うほど何回でも見る事が出来ます。

それを知っていたので、今の部屋を契約するときTVがあってもなくてもどっちでもいいかなと思っていたのです。

2月のレッスンの時、ある生徒さんに「台湾の人は実況を見るのが好きですよね?電車の中でもずーっと見てる人とかいますよ!」と話した流れで、還願を教えてもらいました。

還願がちょうど発売されたばかりだったのと、話題になったいたので、その生徒さんが実況を見た感想を教えてくれました。

彼はまだ若いので、怖いというよりも、お婆ちゃんの家に遊びに行った時のような懐かしい気持ちになると教えてくれました。

彼は日本人の実況も見たそうで、日本人と台湾人の違いについてもこう教えてくれました。

台湾人ならスルーする所を(日本人は台湾の文化を知らないので)、説明を最後まできちんと読んでから、ようやく次に進みます。そこに違いが出ていて、興味深かったです。

ではそんな説明をひとつひとつ読んでからゲームを進めてきたあなたに、台湾の文化や習慣を教えてさし上げます!!

このゲームでは、80年代の台湾を知ることが出来ます。

そうは言っても、今の台湾とも通じる所が沢山あって、私の目から見ると変わっていない所も沢山あるのです。

では前置きはこの辺までにして、ゲームの世界の説明をしましょう!!

※ここから先はゲームの内容に関する記述が含まれています。

還願 Devotion の解説②

1.台湾は学歴主義

台湾は学歴主義です。会う人ごとにどこの大学を出ているか聞かれます。

大企業に就職したいなら大学を出るのは当然の事で、日本の大手商社や企業の台湾支社で働いている人たちは、台湾の最高峰大学である台湾大学を卒業している事が多いです。

また大卒よりも修士や博士を持っている人の方がより良い職に就けるため、そのまま大学院へ進む生徒が多くいます。

2.台湾人は家族や親戚を大切にする

台湾人は何かというと家族や親戚で集まります。日曜日に母の日があったばかりですが、台北で一人暮らししている学生や社会人のほとんどが金曜の夜あたりから実家に帰ってしまいました。

母の日でなくても、清明節だなんだとちょっとでも休みがあると、高速バスや高速鉄道に乗って実家に帰るのが台湾人の性格を表しています。

実家に帰ると両親、兄弟だけでなく、両親の兄弟やその子供たちも帰って来ていて、ものすごい人数で食事をするのです。

日本では大都市で一人暮らしをはじめた学生や社会人が、連休だからと言って実家に帰る習慣があるでしょうか?

大都市で知り合った友達と連れ立って遊びに行ったり飲みにいったりするのがせいぜいで、実家に帰るのは一年に一度あるかないかの人も多いのではないでしょうか?

実家とその人が住んでいる場所の距離にもよりますが、この辺りの家族での団結力とか、地元愛の気持ちが日本人とはかなり違っているように思います。

3.フォンウだけ苗字が違う理由

主人公の名前はドゥ・メイシン(杜 美心)でした。

そしてお父さんの苗字もドゥ(杜 豐于)さんでしたが、お母さんの苗字はゴォン(鞏 莉芳:gǒng)さんでした。

中華圏では結婚しても女性の苗字が変わることはありません。

それでお母さんはゴォンさんのままだったのですね。(あの元日産の捕まった人とは字面は一緒ですが、発音は全く違いますよ!!)

と、いうことで、メイシンはパパの苗字を名乗っている事がわかります。

さらに台湾では1999年(民國98年)6月10日に法が改定されていて、子供の出生届の際、父親の氏か母親の氏のどちらか選べるようになりました。

夫婦の間で同意さえあれば、どの子供にどちらの苗字を継がせてもOKなのです。

ですから、子供が女の子ばかりで名前が途絶えてしまうという心配がほとんどなくなりました。こういう所は、日本も台湾に見習って欲しいと思います。

また余談ですが、中国の文化大革命では、中国の歴史的・伝統的なものがすべて壊されました。

その影響が及ばなかった台湾にこそ、中国数千年の歴史が受け継がれているという話があります。

そんな台湾ですから男女産み分けも可能なのか、子供が女の子だけとか、男の子だけという話をあまり聞きません。

(ときどき一人っ子もいますので、その辺りは例外としますが)、私の友人にしても同級生にしても、ほとんど異性の兄弟がいるので、彼・彼女たちが結婚して子孫を残してくれる限り、父母の苗字を受け継いでもらう事が可能です。

4.台湾の台所用洗剤

台所にありました。商品名は違いますが、今でもほぼ同じ形のものを売っていて、スーパーでも売っています。私もずっとドゥ家と同じ台所用洗剤を使っています。

5.台湾の電気のメーカー

台所にある冷蔵庫ですが、メーカー名は大同Tatungとなっていませんか?

大同と言えば台湾では電気鍋の代名詞となっている、台湾の老舗電気メーカーです。

6.パソコンがいい子になるお菓子?

リビングのソファーの上に 樂樂 lè lè と書かれたスナック菓子が置いてあります。

台湾の実況の方が 樂樂を持って、開けて食べられるのかなと試していましたが、食べられませんでした。

このスナックは、乖乖 guāi guāi という台湾で古くから親しまれている台湾製スナック菓子を元に描いていると思います。

乖乖 guāi guāiとは、「いいこ いいこ」という意味です。

ワンちゃんや猫ちゃんの頭をなでる時にも使えますし、子供や恋人の頭を撫でながらでも使えます。

パソコンを使うようになった現代、パソコンがフリーズしてしまったり、思うように動いてくれなくなる事ってありますよね?

ここ台湾ではそういった事を避けるため、デスクトップパソコンの本体上に乖乖 guāi guāiを置くという迷信があります。

乖乖 guāi guāiにはいろいろなフレイバーがあるのですが、載せるのは緑色だけです!!

じっさいに大学院の研究室に入れてもらったとき、パソコン何台かに緑色の乖乖 guāi guāiが置かれていました。

これが、パソコンがいい子になる台湾のスナック菓子「乖乖(グゥアイ グゥアイ)」

パソコンがいい子になる台湾のスナック乖乖 グゥアイ グゥアイ

最近2週間続けて教室のパソコンの調子が悪くなりました。

教授は焦って学内のパソコン修理部門に連絡しましたが、なかなかなおらなくて、説明の時間がかなり少なくなってしまいました。

教授は「わたし来週は乖乖買ってきてパソコンに置くわ!」と生徒に向かって言っていました。

今週の授業では教授がひとこと「わたし乖乖買って来て置いとく予定だったのだけど、よく考えたらティーチング・アシスタントを置いとく方がもっといいと思って。授業の前にティーチング・アシスタントに先にPC準備しといてもらったのよ♪」

乖乖でパソコンがいいこになるという台湾の迷信。信じるか信じないかは、あなた次第です!!

乖乖のパッケージの色が緑だし、いんげん豆の中身みたいなイラストが描かれているので、台湾に来て一度も食べた事がなかったのですが、記事にも取り上げたので買って食べてみました。ココナッツで味付けしているさくさくのコーンスナックでした。

なんか食べたことある味!!と思ったら、キャラメルコーンを思い出しました。(あちらはキャラメルでコーティングしていると思いますが。)

台湾で日本から輸入されたキャラメルコーンを買うと高いので、次からは乖乖を食べて我慢しようかな。

薄味のキャラメルコーン乖乖

薄味のキャラメルコーン乖乖

7.掛號處ってなにするところ?

病院のシーンで掛號處(guà hào chù)と出て来ますが、病院で予約番号をもらう所です。いまでもお医者様ににかかるときは掛號(guà hào)を先にとります。

今どきは器械が置いてあって自分で番号を引くことの方が多いのですが、役所や携帯電話ショップや銀行でも番号を取る時に順番が書かれた紙を引くのが掛號です。

掛號は台湾に住んでいると頻繁に使う言葉なので覚えておいた方がいいでしょう。

8.台湾の公衆電話

病院にあった公衆電話ですが、今でも町中にあります。

私も以前は台湾から日本の企業や公的機関へ国際電話するときなどによく利用していました。

いまは掛ける用事がないので、公衆電話を使う事もなくなりました。

9.台湾のお札事情

廊下のあちこちにお札が貼ってありましたが、台湾の家の中であれはちょっとあり得ません。恐らく訳ありな場所なんだろうなと思わせる何かがあります。

とある大学のいわくつきエレベーターの外に沢山お札が貼ってあって、中にも沢山貼ってあるので、その建物には近づきたくもないし、そのエレベーターには絶対に乗らないとOBの人が教えてくれました。

10.台湾には原住民がいる

途中で出てくる絵本ですが、沙沙 shā shā という女の子が出て来ますよね。

台湾島にもともと住んでいたのは客家の人でも、福建省の人でもなく、原住民と呼ばれる人たちです。

沙沙や沙沙のパパのいで立ち、服装や暮らしぶりを見る限り、彼女たちは原住民だと思います。

台湾では蔡総統のもと原住民も含め、多様化政策を推し進めています。

2016年には蔡総統が原住民に対し謝罪し、原住民の日を定めたり、優遇政策を行っています。

クラスメイトにも数人の原住民の子たちがいますが、自分のルーツを辿る授業の時などは「私は原住民です」とか、「私は何族です」と堂々と発表しています。

ホラーゲーム還願から学ぶ台湾の歴史・文化はいかがでしたでしょうか?

これからも台湾の事について、いろいろ書いて行きたいと思ってます。

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