台湾での新型コロナウイルス対策

新型コロナウイルス

 

新型コロナウイルスの脅威を世界中が注視し、連日報道されています。

予防策は、いまのところ風邪やインフルエンザの予防と同様に、アルコールや薄めた漂白剤を使っての消毒、マスクの着用、こまめな手洗いが推奨されています。

そんななか、日本国内では遂にマスクが売り切れのお店が出てきました。

それでは、私が留学している近隣国、台湾ではどのような対策をとっているのでしょうか。

新型コロナウイルスの中国語名称は?

台湾では新型なんとかという名前なんでしょうか?

台湾滞在中にこのウイルスについての情報を得たいとき、病名を知らないと困りますよね?

 

台湾で新型コロナウイルスは、嚴重特殊傳染性肺炎という名前が付けられています。

 

新型という字は見当たりませんし、ぱっと見、英語表記でもコロナという字は見当たりませんので、よく覚えておいてくださいね。

台湾ではどのような取組が行われていますか?

医療従事者と医療機関への罰則を公布

2020月1月15日、台湾の疾病管制署(略称『疾管署』)は、新型コロナウイルスを第5類法定伝染病と定めました。

 

医療機関でこの病が発覚した場合、24時間内に衛生管理の関係機關に通報する義務があります。

 

同時に医療機関の医療スタッフは該当者を隔離する法的義務が発生し、違反した場合、最も厳罰で200万台湾ドルの罰金を納めなければなりません。1台湾ドルは最近では3.8円前後で、3.8円で概算で200万台湾ドルは760万円となります。

新型コロナウイルスは2019年に中国武漢で発生した肺炎の事を指しますが、他の人に伝染させない為に、将来原因不明の肺炎が発生した場合もこの「伝染病防止法(正式名称:傳染病防治法)」に則り、各医療機関に対して24時間以内の通報、隔離を義務付ました。

 

 

これまでは高熱または38度以上の高熱、呼吸器症状、咳、病理学的な肺炎の症状を示し、かつ発病前14日以内に中国武漢を訪れた場合に「新型コロナウイルス」を通報すると定義していました。

 

またこれまでの法律では法案の公布までに60日の予告期限が設けられていましたが、今回は緊急事態のため台湾の国家最高行政機関である行政院は、わずか5日で新法案を公布しました。

 

本規定は1月15日の公布即日から実施されました。

 

医療機関が患者を収容する際、以上の定義と疑われる案件を発見した場合、衛生管轄の指針に則り隔離治療を施し、調查し、自主健康管理及び接触者の健康観察などの予防処置を行わなければなりません。

 

万が一、医療従事者が通報しなかった場合、台湾ドル9万元から45万元の罰金が科されます。さらに、医療機関に対しては台湾ドル30万元から200万元の罰金が科されるとの事です。

マスクの国外輸出禁止を決定

台湾の国家最高行政機関である行政院は、いま現在もアフリカ豚コレラを未然に防ぐ努力を行っています。

 

しかし、新型コロナウイルスを取りまく状況は日に日に厳しくなっており、台湾政府は2020年1月25日、 民衆が各自で健康と衛生管理を行い、自身の健康を厳格に守れてこそ、民衆は健康であり、台湾は安全であるという考えのもと、 新型コロナウイルスの危険度をレベル3からレベル2へ引き上げ、またマスクについては国内の人の使用を優先するため、台湾以外の国へのマスクの輸出を禁止しました。

中国大陸籍の人の入国禁止に踏み切る

台湾の中央流行疫情指揮中心は、1月25日の決議で中国籍の人および、中国から台湾へ戻った人の入国を制限する旨決定しました。

 

16日には、違反者には最高で台湾ドル15万元、ならびに刑事責任を追及し、他の人が感染する事態に至った場合には3年以下の刑期を設ける事も宣言しました。

 

内容としては、1.中国の湖北省からの人の入国を全面的に禁止します。

 

2.湖北省以外の中国大陸からの人の観光、旅行、社会交流、専門的交流、医療検診などは案件ごとに個別審査し、許可された該当者に限り入国を許可します。もし審査に合格した人は、14日間健康に関する管理を行う事を条件とします。

 

3.その場合でも当面の間、台湾入りは2週間に限定します。

 

4.中国大陸から仕事の関係で台湾入りする場合も、14日間の健康管理を条件とします。

 

 

5.湖北省から台湾へ帰台した配偶者は家族と隔離した状態で自宅待機し、防疫の職員の訪問を受け、検査結果が確定するまでの健康監測期間の14日間は外出禁止の制限がかかります。

 

参考記事

從湖北返台全部要隔離!台灣隔離防疫措施一次看懂
2019新型冠狀病毒(2019-nCoV),俗稱武漢肺炎的確診&#2...

 

内容はブログ執筆当時の情報です。台湾政府の正式のページが見当たらなくなってしまった為、ニュース記事を参考記事としてリンクしてあります。当記事では台湾の取組についてご紹介していますが、状況は刻々と変わっています。最新情報については台湾政府、日本台湾交流協会、または日本の外務省からのニュースをご参照ください。
 
症状を隠して遊びまわり罰金を科される例も

2020年1月22日の16時から18時の間に、台湾は高雄市にあるナイトクラブ金巴黎舞廳跳舞にマスクを着用せず入店した台湾人男性に対し、調査員に協力しなかったとして、伝染病予防法(台湾正式名称:傳染病防治法)違反で台湾ドル30万元(日本円で約114万円)の罰金が科されました。

 

遡ること1月19日、中国政府が新型コロナウイルスによる肺炎を旧正月の大型連休前に封じ込める方針を明らかにしてから、あまり時間をたたずに起きた出来事でした。

 

該当男性の行動

1/20  中国武漢に滞在。37.3度の発熱、呼吸器の症状などがあり病院で風邪薬をもらう。
1/21 台湾入国。入国の際、発熱の自覚症状があったにも関わらず、武漢へ旅行していた旨を告知せず入国した。
1/22 マスクを着用せず外出。高雄市にあるナイトクラブの混雑した時間帯に遊びに行き、2時間ほど過ごす。二回目に台湾で病院に行った際にも、これまでの移動先や接触して来た人々について積極的に報告していなかった。
1/23 医療機関から通報が入る。
1/24 陽性反応が出る。
1/25 この日の朝になってようやく、高雄市衛生局にこれまでの経緯を報告したため、傳染病防治法違反として台湾ドル30万元の罰金が科される。
同日、ナイトクラブで接触した人が症状を訴え、医療機関で検査を受けるなど、大変な騒ぎになりました。

 

連日の報道を見ていると私も不安にはなりますが、こうして見ると台湾でも早めの対策を取り、更に台湾では厳格な罰則が設け取られている事がわかります。

 

患者の方々の症状が快方に向かうと同時に、この事態が速く収束に向かうよう祈っています。

関連記事

マスク買占め転売は3年以下の懲役の台湾で元医師も自身の考えを表明
こんばんは。新型コロナウイルスの連日の報道を帰省中の日本からウォッチしているマリアです。台湾は中国と同じように旧暦で動いているため、どこの大学も旧正月の数週間前にようやく冬休みに入りました。台北へ戻る航空券は去年のうちに買ってしまってい...