今日は2019年の11月11日です。
一年のうちで1が4つも揃う日です。
ハロウィーンではないし、クリスマスでもない。ましてお正月でもない、なんてことない日ですが、あらためていわれると、少しワクワクしませんか?
台湾の11月11日は何の日?
午後の授業で先生が「今日は11月11日ね。みんな何か買った?これから買う予定?」と聞いていました。
意味がよくわかりませんでしたが、そうだ!11月11日だね!!と近くの席の子に話しかけると、その子はニッコリ笑顔で11月11日の11時11分にスマホのスクリーンショットを撮ったものを見せてくれました。
ところでこの11月11日には、どんな意味があるのでしょうか?
台湾の祝祭日でない事だけは確かなんですが……。
11月11日は購物節
家に帰ってパソコンをネットに繋いだら、もうそこに答えがありました。
11月11日は購物節 goù wù jié です。
台湾では買い物の事を買東西 mǎi dōng xiといったり、購物 goù wù といいます。
前者は話し言葉で、後者はどちらかというと書き言葉で使われるフォーマルな表現です。
購物 goù wù という言葉から見てすぐに、11月11日はお買い物の日だという事が推測できました。
日本のバレンタインデーは某チョコレート会社が売り上げを伸ばすために仕掛けたアイデアで、今では日本にすっかり浸透していますし、そんな感じでクリスマスなどのイベントも毎年恒例になっていますよね。
でもちょっと変なんですよね。
台湾ではついこの間まで、週年慶zhōu nián qìngnと呼ばれるセールがあったばかりなんです。
そこで、これは台湾発祥のイベントではないんじゃないかと思い、ちょっとググってみました。
購物節の由来は光棍節
1111は、11が二つ組み合わさっている日です。
そしてこれはもともとは中国の若者の間で流行った言葉で、インターネットと学校で流行ったものだと判明しました。
中国では独り身の事を光棍 guāng gùn とも呼ぶそうで、独身を称える意味でいうのだそうです。
日本でいうところの、独身貴族みたいな事でしょうか。
光棍 guāng gùn、つまり独身貴族を代表する数字が1で、そこから派生して11月11日が光棍節 guāng gùn jié になったという事です。
購物節を仕掛けたのはアリババ
2009年に、中国のインターネット・ショッピング・サイトを運営するアリババが自社サイトの淘寶 Taobaoで、1日だけの大規模割引セールを行いました。
これは「購物狂歡節」として宣伝され、それ以降毎年開催される事になりました。
光棍節のコンセプト
バレンタインデー、ホワイトデー、クリスマスなどのコンセプトは、大切な人に贈り物をするというものですが、光棍節は独身貴族を称える日ですから、宣伝メッセージも少し違うものでした。
企業、商店、マスコミなどは、購物節は、自分を愛するため、自分に最適なプレゼントを買う絶好のチャンス!といったような感じで毎年セールを展開しています。
そしてこのイベントは商売上手な台湾人商人の手によって台湾にも導入され、定着したようです。
11月11日はネット上のお店や店頭でバーゲンが行われていますから、この時期に台湾にいる人は、お買い逃がしのないようにしてくださいね♪
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