こんにちは、マリアです。台湾に戻って来ました。
本当ならいまごろ台湾での楽しいお話をブログ記事にしていたはずなのですが、私としてはやはりこの話題から離れる事は出来ません。
今回も新型コロナウイルスに関する記事です。
ちょっとその話題はいま要らないよ……という方は、サイトマップから、他の楽しい記事をご覧ください!!m(_ _)m
台湾では武漢肺炎って呼ばれてるってほんと?
台湾ではこの病に正式名称がなかった事から、武漢肺炎と呼びだしました。
その他にも、嚴重特殊傳染性肺炎という専門家の方たちが使う正式名称もあります。
そしてWHO(世界保健機関)がCOVID-19と名付けてからは、COVID-19と呼ぶことも増えて来ました。
実際の使われ方としては、「嚴重特殊傳染性肺炎(COVID-19, 武漢肺炎)」などと、すべて表記される事が多いです。
これは推測ですが、COVID-19という名前が付けられるまでにだいぶ時間がかかってしまいましたし、中国語を公用語としている人たちにとっては、武漢肺炎と言った方が短くて言い易いからではないかと思います。
中国語でもこんなあだ名は嫌だと思う
中国語圏の人たちには、人の事を「大頭」とか「胖子(おでぶちゃんみたいな感じ)」などと見た目や特徴で呼ぶ習慣があるようです。
当人たちは親しみを込めて呼んでいるつもりらしく、まったく悪気が感じられません。
台湾のミスチルのあだ名
台湾のミスチルのようなバンド、メイデイのメンバーも、「石頭」とか「妖怪」と呼ばれています。
日本人からすると、ちょっと勘弁してよ!となってしまいそうなこのあだ名ですが、この人たちはあだ名という枠を超えて、芸名になってしまっています。
ですから素敵な曲の歌詞カードにも作詞:石頭 作曲:石頭と自分で書いています。
これ、中国語では全然悪口じゃないんです。
堂々と武漢肺炎と呼んでいる
そういった習慣からか、単に呼びやすいからなのか、それともWHOに入れてもらってないんだから何と呼ぼうが関係ないでしょと思っているのか。はたまた武漢で発生したんだから武漢肺炎と呼んで何が悪い!という主張なのかは謎ですが、ここ台湾では武漢肺炎で通じてしまいます。
ちなみに台湾の病院、教科書には日本麻疹、德國麻疹(ドイツ麻疹のこと)、日本脳炎などという地名を堂々と入れて呼んでいます。
麻疹に日本もドイツもないでしょ!やめてよ!と思うのですが、私ひとりが抗議した所で仕方ありません。
将来台湾の教科書では、日本でいう新型コロナウイルスの事を武漢肺炎と書く可能性が大きいと思います。そして、COVID-19と言っても大半の人には通じず、武漢肺炎と呼んではじめて会話が成立する日が来ることでしょう。
台湾の感染者はどれぐらい?
台湾の感染者数を私は日本から毎日ウォッチしていました。
最初は少なかったのですが、最近では日に1~2日ずつ増えているように見受けられます。
毎日政府の公表数を確認しては、ああ、また増えてると思って、ドキドキしてしまいます。
残念ながら、これは日本や台湾に関わらず、今現在ではどこの国でも同じ状況なのですが……。
台湾の感染者数を最速で知る方法
政府の公表データが見られますので、URLを掲載しておきます。
ただ見方がわからないといけませんので、用語を解説しますね。
上の段の國內檢驗總計は、国内で検査された総数です。
下段は、昨日から増えた人数です。
そして表に書かれている用語は以下の通りです。
送驗 | 検体が送られている状態 |
排除 | 検査除外 |
確診 | 陽性確定診断 |
解除隔離 | 隔離の解除 |
死亡 | 死亡 |
台湾では新型コロナウイルスの疑いがある場合、通報する義務があるため、左下の表では、通報数の推移を表しています。
表の見方は以下の通りです。
疑似新冠病毒感染送驗 | 新型コロナウイルスの疑いによる検査 |
居家檢疫送驗 | 自宅隔離で検査中 |
嚴重特殊傳染性肺炎通報 | 新型コロナウイルスの通報 |
最後に右側の表ですが、こちらは陽性反応が出た患者さんが国内で感染したのか、国外で感染したのかを表しています。
境外移入 | 感染ルートは国外 |
本土感染 | 本土(国内)感染 |
境外移入 ですが、この基準が素人の私にはよくわかりません。
台湾メディアの報道を見ていると「この人は台湾国内に入ってから14日経つ前に発症しているので、国外で感染した」と政府が発表したと言っている事があります。
ですがこの未知のウイルス、感染力は最大で14日だろうと言われているだけで、本当に14日経たないと感染しないわけではなさそうです。はやいと4日で発症するとも聞いています。
まあでも、お医者様が患者さんの状況や、そのウイルスの活性状況か何かで判断している結果なのでしょうね。
少し話が逸れましたが、下のURLをクリックするとデータが見られます。基本、毎日更新されています。
また台湾のメディア聯合新聞のサイトもわかりやすく、常に更新されているようです。
丸の所をクリックするとどういう経緯で感染したかが見えてきます。
台湾と日本の感染者数の比較
いちはやく中国(香港・マカオは対象外)からの入国者に対して規制をはじめた台湾ですが、その効果は実際にはどうなのでしょうか。
効果を語る前に、両国の位置関係や国の規模、人口なども考慮しないといけないと思います。
台湾の人口
台湾(正式名称:中華民国)の人口は23,604,265人です。※2020年1月政府統計データより
そして我が国日本の人口は、 1億2602万人です。※2020年1月政府統計局発表のデータより(概算値)
数学に強い方、統計バリバリできる方。
どうぞ感染者数と人口でデータを割り出してみてください。
感染者数と致死率でパーセンテージを求めても良いと思います。
日本と台湾を比べてみて、実際のところはどうなのでしょうか?
台湾の大きさや首都台北の位置を知るならこの記事をチェック!
新型コロナのまとめは聯合新聞網が見やすい (2020年3月11日追記)
台湾のメディアのひとつに聯合新聞という組織があるのですが、そのネット記事がシンプルだけどちゃんと整理されていて、とっても見やすいです。
全世界の感染者数をまとめていて、ダイヤモンドプリンセス号は別でカウントしてくれているので、とても好感が持てます。
そして以下は新型コロナウイルスの発生からWHOや日本など世界の動向が左に示され、右に台湾が行った政策が表示されていて、とっても見やすいしわかりやすいです。
たぶん中国語がわからなくても、ああ、そうだった!と時系列で感覚的にわかるのではないでしょうか。素晴らしいまとめを作ってくれていますね。
日本にも感染ルートの可視化に取り組むサイトがある
日本では韓国出身の九大生、李東燕さんが作ったサイトがありますよ。
感染ルートの可視化に取り組んでいるそうで、感染者は赤、移動履歴が分かる人は青、治癒した人は緑のマークで、移動履歴を矢印で結んでいるそうです。
また、厚生労働省の発表順でマークの上に数字がふられていて、クリックすると詳細情報を見る事が出来ます。
日本は南北に広いですし、よくここまで頑張って作っていると思いますね。
「退院済み」と書いてあったりすると、少しほっとします。
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