台湾でも健康診断を受けるススメ

台湾と医療

ブログ読者のみなさまいかがお過ごしでしょうか。

私は今年に入ってから、外に出る機会が少なくなりました。

 

台湾に来てからは衣食住のすべてが日本と違うので、いろいろとストレスもたまりますし、身体の不調も多くなっていました。

 

でもいま台湾であの病気に感染したら、きっといろいろと面倒なことになるに違いない。そう思い、初心に返り、今年からまた健康に気をつけるようになりました。

 

さて、そこで今日は台湾でも健康診断を受けるススメです。

 

台湾で健康診断を受ける機会がどれだけあるのか

 

私は日本で働いていましたので、会社員時代は毎年健康診断を受けていました。

退職した時でも、欠かさず国民健康保険に加入していましたから、そうすると都道府県単位で健康診断を受けられました。

 

ですから、自分の身体がどんな状態かというのは、だいたいわかっていました。

 

でも台湾に来て、その後大学に入ってと、長年日本を離れていると、ふとした時に身体の事が気になったりします。

 

実際問題、観光ビザで入国している人が台湾で健康診断を受ける事は、ほぼ皆無でしょう。

 

私は語学学校に通っている早い段階で、台湾の居留証(ARC)を取得する計画でいました。

 

居留資格を得るには、はじめに台湾外交部に申請し、それが許可される必要があります。

申請の際には、いろいろな書類を提出しなければならないのですが、その中に健康診断書が含まれてます。

 

この健康診断は指定病院で受ける必要があって、自費になります。

私たちの時は、胸のレントゲンなどの他に、何故だかHIV検査まで受けさせられました。

友人から聞いた話によると、今はHIV検査は検査項目から外されたという事です。

 

私は語学学校の生徒のうちに居留証の申請をしましたので、2015年には自費で健康診断を受けています。

 

それから大学に入学が決まったのですが、どこの大学も健康診断と体力測定を行っています。私も2017年に10代の現役新入生たちと一緒に受けました。こちらは学費に含まれているのか、実費で支払う事は一切ありませんでした。

 

その人のケースによると思いますが、大学生になると、政府に出すという名目以外に、もう一度健康診断を受ける事になるのがふつうだと思います。

 

大学院に進学した場合、上手く行けば2年で卒業できますから、健康診断を受ける心配はしなくても良いのかもしれません。ただ、台湾の文系で2年で卒業できる人は、台湾人でもほんとうに限られているようなのですが、、、。

 

そして私のように学部生になると、予定通りに行けば4年で卒業できます。

でも4年って少し長くないですか?

4年間、自分の健康状態がわからない。

 

勉強や慣れない生活でストレスも貯まります。食生活もいろいろ工夫はしてみますが、栄養が足りているのかを考えても、やっぱり、少し不安です。

 

台湾の婦人科検診は素晴らしい

 

これは台湾で健康保険に加入している人だけが利用できるものではあるのですが、台北の町を歩いていると、ときどき検診車を見かけます。

 

検診車が停まっているのは、大型スーパーカルフールの前だったり、大通りの路肩だったりするのですが、昼だけでなく、夜も停まっています。

 

これは婦人科検診用の車で、子宮頸がんと乳がんの検査を無料で受けられます。

 

日本では子宮頸がんは20歳以上、乳がんは40歳以上の女性が受けられますが、台湾では対象年齢が異なるので、少しだけ注意が必要です。

 

それでも、会社帰りの人や、お買い物帰りの人が立ち寄りそうな場所に検診車が停まっていて、大して待たずに保険証を出して問診票を出しさえすれば検査が受けられるのは、ものすごく画期的だと思います。

 

これも、もしかして台湾大学医学部出身の台北市長、柯Pがはじめた事なのでしょうか?

 

 

台湾で受けられる無料健康診断

 

大事な事なので最初に書きますが、ここから書くのは、台湾の保険証がある人だけが受けられるものです。

 

私が今回受付をしてもらった時に、係の人が検査を受けられるか調べていましたので、もしかしたら上記に書いた検診車とは別の条件があるのかもしれません。

 

さて、あなたが台湾で保険証に加入していて、無料健康診断を受けたいとき、どこに行けば良いかなのですが、あなたがお住いの地域の衛生所に行ってください。

 

衛生所というのは、日本の保健所に相当します。

 

この記事は私の体験談を元に書いています。万が一衛生所の方から、検査資格がないといわれた場合には、そちらが優先されますので、悪しからずご了承ください。

 

では、検診車をなかなか見かけない女性や、男性の場合、そして、がん検診以外の項目で検査を受けたい人は、どうしたら良いのでしょうか。項目や対象年齢を以下にまとめました。

 

台湾で受けられる無料がん検診の項目

 

無料がん検査
1.子宮がん検査:30歳以上の女性(毎年1回)
2.乳がん検査:45-69歳の女性(2年に1回)
3.便潜血検査:50~75歳の人(2年に1回)
4.口腔がん検診:30歳以上の喫煙者または檳榔使用者(2年に1回)

 

検査を受ける際の持ち物

健保カードと居留証を持参してください。

 

結果通知

問診票に記載した場所に検査結果が郵送されます。

 

台湾で受けられる無料成人健康診断の項目

 

無料成人健康診断

40歳以上65歳未満の方が対象で、3年に一度受けられます。

 

検査を受ける際の持ち物

健保カードと居留証を持参してください。

 

結果通知

検査一週間後の診察時間内に、結果を聞く事ができます。

その際も健康保険カードを持参してください。

 

日本の国民健康保険制度の歴史

 

台湾の制度にはもちろん感謝しているのですが、私の調査不足か、今回30歳以下の人が衛生所で健康診断を受けられるという情報は見つけられませんでした。

 

日本では、国民健康保険に加入している18歳から39歳までの人が、問診・身体測定・尿検査・血圧測定・心電図・胸部X線撮影・血液検査の健康診査を受けられます。

 

義務教育の間は、学校で定期的に健康診断や身体測定を行いますので、それ以降も社会保険なり健康保険なりの制度を利用し、健康診断を定期的に受けていれば、自分の健康状態についてよくわからないという事がないようになっていると言えます。

 

日本の健康保険法の歴史

 

日本医師会のサイトによると、日本の国民皆保険制度は1961年にスタートしたそうです。

 

我たちの先代は、明治や大正時代にいまに繋がる様々な制度を制定して来ました。

この国民皆保険制度の発端は大正11年(1922年)の 旧健康保険法にまでさかのぼる事ができます。

 

あなたがいま世界のどこにいるとしても、あなたの毎日が健康で楽しいものでありますことをマリアは願っています。

 

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