前回の記事の後編を書きます。
出会いのケース3
ケース3は、地下4階学習コーナーのお店で知り合う、です。
学習コーナーのお店は、毎年コンペで競り落とした台湾人大学生が出店しています。
私が入学した年は3人の大学生がお店を出店したばかりで、集客のためのイベントを活発に行うなど、お店の周りには代わる代わる沢山の生徒が集まっていました。
この学生オーナー達は、ちょうど3人とも第二外国語で日本語の授業をとっていたのも私には幸いしていました。
カフェの前を通りかかると誰かが必ず話しかけて来てくれて、食事をしなくても日本語で会話をする機会が増えていきました。
私が遅くまで勉強していて帰ろうとすると、その子たちにばったり出くわし、みんなちょうど夕飯をまだ食べていなかったので、4人で食事をしに行ったこともあります。
この時の友人達はほとんどみんな無事に卒業しましたが、今でもときどき連絡を取ったり、一緒に遊びに行く中です。
また次回の記事で書きますが、このカフェに通っていた台湾とイギリスで大活躍しているモデルのお友達ともこの時期に知り合いました。
あれから4年の月日が経ち、違うオーナーで違うメニューですが、今でもカフェはあります。そこには生徒や先生達も集まるので、もしかしたらあなたも一生の友達に出会えるかも知れません。
出会いのケース4
文化大学の建国本部で勉強していると、どうしても小腹が空いてきます。
キャンパス内の一角にOK Martというコンビニエンスストアがあって、私はよくそこを利用していました。
お店の男性オーナーは割と無口なのですが、女性オーナーの方はまるで親戚のおばさんか、台湾のお母さんかのようにいつも優しく接して下さるので、いまでも近くに行くと買い物をして帰ります。
今ではだいたいの事は聞いてわかるようになりましたが、語学学校通い始めの頃は中国語レベルほぼゼロ状態でしたので、何を聞かれているかもわからず、買い物ひとつするのも毎回大きなチャレンジでした。
こちらはそんな風ですが、オーナーは長年外国人学生に慣れているので、忙しいなかでも何とかコミュニケーションを取ろうとして下さるため、少しずつですが買い物で使う用語も覚えるようになりました。
このお店は焼き立てのチキンや淹れたてのコーヒーが美味しいので、立ち寄って買い物する以外に、オーナーと短い会話を交わすのが日々の活力になっていました。
輔大に入学が決まった事で文大を離れる事になったのですが、あまりに長い間通っていたので、授業最終日にコンビニに寄った時には、もう会う事もないと思ったら女性オーナーを目の前に寂しくて号泣してしまったぐらいです。
そんなオーナーにリスペクトの気持ちを込めて、みなさんに買い物の時に気を付けて頂きたい事を書いておきますね。
不要と不用の違い
初級の授業で先生が教えるはずなのですが、その上のクラスからスタートすると教わる事がないかも知れません。もしくは、教わったのによく理解していない人がいるかも知れません。
不要と、不用の言葉のニュアンスには大きな違いがあります。
例えばお店で「ストローいりますか?」とか、「レジ袋いりますか?」などと聞かれる事がありますよね。
これは「ありがとうございます。結構です。」という意味になります。
不用 bùyòng だけだと「結構です」という意味になりますので、ぜひそのように日本人らしく礼儀正しく言って下さい。
では、不要 bùyào と言うときはどういう意味になるかですが、例えば相手が無理強いしている場合に断る時に使います。
不要 bùyào と言えるのは、ある程度親しい仲で冗談を言っている時や、本当に必要ないのにしつこく言われて、ケンカ覚悟で言うときぐらいでしょうか。
こちらは外国人なので、最初は 不要 bùyào と言い間違えてしまっても仕方ないと思いますが、言葉がきちんと話せるようになっても、まだ不用と不要を正しく使い分けできないと、傍から見てかなり恥ずかしいと思います。
出会いのケース5
1~3のケース以外に、学校近くのお店に頻繁に通っているうちにオーナさーんが顔を覚えて下さっていて「最近どう?」と話しかけてくださったり、学内のお掃除のお兄さんと「おはよう」と挨拶を交わす機会があるかも知れません。
たまに用事があって文大に行くと顔見知りのお掃除のお兄さんがいるので、「久しぶりだね、元気?」と声をかけてもらえたりします。
語学学校に入りたての頃はOK Martのオーナーにしろ、お掃除のお兄さんにしろ、何を言われているか全然聞き取れなくて、聞こえてる振りをして適当に相槌を打ってしばらくたってから意を決して「ごめんなさい、わかりません」と言った事もありました。
それがある日突然聞き取れるようになったのですから、面白いものです。
何を言われているかわからなくても、せっかく語学留学に来たのですから中国語のシャワーを浴び続けましょう。あなたにもきっと、ある日突然中国語が聞き取れる日が来るはずです。
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