ブログ読者のみなさま、もう2月の中旬ですがひとこと言わせてください!!
「明けましておめでとうございます」。
じつはこのブログ、かなり前に準備していました。
私事ですが、大学も三年生になり、専門的な勉強と山のようなレポートの作成に追われており、あっという間に時間が過ぎてしまいました。
昨年5月の記事の続きになりますが、台湾の大学に入ってよかったと思うメリットを私なりにまとめました。
学費が日本の国立大並み
台湾の物価は少しずつではありますが、上がっています。
上がっているのは物価だけでなく、アルバイトの時給や従業員のお給料、学費も見直され値上げされました。
私が通っているのはカトリック系の私立大学で、教育実習がある学部です。
私たちは運よく学費の値上げ前に入ることが出来ましたが、学費の他にも学生会費、学生団体保険料、プール使用料なども払わなくてはいけないので、一学期で5万元以上払うことになります。
ただ5万元といわれてもピンと来ない方がふつうだと思いますので、私が実際に大学に支払った学費を入学した頃のレート、1NTD(台湾ドル)4円で換算したものを以下にまとめました。
私が実際に大学に支払った学費
2017年度 一学期 | NTD56,608(約226,432円) |
2017年度 二学期 | NTD56,608(約226,432円) |
2018年度 一学期 | NTD56,608(約226,432円) |
2018年度 二学期 | NTD56,608(約226,432円) |
2019年度 一学期 | NTD55,137(約220,548円) |
2019年度 二学期 | NTD55,137(約220,548円) |
台湾は私が訪れた2015年から徐々に物価があがっていて、食べ物や家賃の他、語学学校に大学も学費を値上げしています。
わが校では、私たちの下の学年からは学費があがっていると聞きますが、それにしても、まあ、安い方なのかなとは思います。
そうはいっても比較対照がないとよくわからないと思いますので、台湾のプレジデントに似た雑誌のデータから、台湾の大卒者の平均月給を掲載したいと思います。
台湾の大卒(学士)の初任給
この雑誌では、過去5年間(2014~2018年)の平均月収を調べています。
大卒学士の平均初任給はNTD34,165だと書いています。
1台湾ドル4円で換算した場合、日本円で約136,660円になります。
物価が違うのでそのまま比べる事は出来ませんので、次は日本を見て行きましょう。
日本の2019年の大卒平均初任給は208,826円という事ですが、大学の一学期当たりの学費をそこから捻出しようとした場合、初任給の何倍になりますか?
日本でも台湾でも行く大学や学部によって学費に開きがあるのは間違いありません。
台湾留学は学費を工面でき、良い大学に入る事が出来れば、質の良い学びを得られるので、メリットがあると思います。
中国の伝統的な文化が学べる
むかしむかし、今の中国になる前、中国国内では国民党と共産党の内戦が勃発し、国民党員は日本人がいなくなった台湾に逃げました。
それからしばらくたってから、中国国内では文化大革命が起き、共産党員によってそれまでの歴史的なものすべてを破壊したという歴史があります。
我々が呼んでいる中国哲学に、漢方、占いなど、漢民族うん千年の歴史と呼ばれる伝統的なものは、実は中国大陸よりも台湾の方にたくさん残されていて、継承者もたくさんいるのではないかと言われています。
もし、そんな伝統的で本格的な物を学べるのだとしたら、学んでみたいと思いませんか?
日本の大学には一般教養科目がありますが、台湾の大学でもそれと同じように通識課程というものあります。
通識課程の中には心理学や医学、物理学など難しいものもありますが、華人の伝統学問を学べる科目もあるのです。
どんな科目があるかというと、中国哲学や中国哲学から派生した伝統的な占い、太極拳、中国書法などなど。
どの科目も学生たちから大人気です。
私は過去に中国書法と太極拳の授業を申し込みましたが、抽選から外れてしまいました。
私たちの学部は4年の後期まで必須科目があるので、通識課程で好きな科目を選ぶのがなかなか難しいのですが、卒業までの残る時間に、ここ台湾でしか受けられない授業をなんとか受講したいと考えています。
中国語が上達する
台湾の文部科学省に相当する教育部では、大学の卒業要件として国語が一定レベルである事を掲げています。
国語というのは台湾では中国語のことで、私たち外国人も台湾教育部が定めたレベルに達していなければ、いくら他で良い成績を取っていたとしても、卒業させてもらえません。
そういった意味では、台湾の大学を卒業するためには、中国語が上達するというよりは、嫌でも上達させなければならないのです。
私も前学期で受けたのですが、テスト内容はテーマに沿った内容をたった1時間で600文字打って提出するというものでした。もちろんすべて中国語です。
英語が上達する
中国語の所でも触れましたが、台湾の教育部では英語が一定のレベルに達していないと大学を卒業させてくれません。
わが校では最低でもTOEIC450点以上のレベルでないと卒業が許可されません。
私は台湾へ行ってから英語を使わないようにしていたので、とても大変な思いをしています。
来年には卒業を控えているので、今から頑張ります。
日本の良さを痛感する
前のデメリットの記事から時間が空いてしまった理由として、台湾留学のメリットがなかなか思い浮かばなかった事があります。
私の場合、台湾に住めば住むほど日本が恋しくなってしまうのです。
それでも、裏を返せば、それもメリットなのかなと思いました。
日本では蛇口をひねればきれいなお水が出て、そのお水でうがいも出来れば、野菜も洗えます。
そのまま飲もうと思えば飲めるし、お料理にも使えますよね。
こんな当たり前の事が、台湾では出来ません。
ひとり暮らしで浄水器も何もない家に住んでいると、病気になった時に飲み水がないのが本当に辛かったです。
日本食が恋しくなって、日本から進出しているお店の同じメニューを食べる事もありますが、何が違うのか、日本で食べた方が絶対においしいんです。
衛生面で言っても、日本国内は基本的に、大学のキャンパスもお手洗いも、ご飯を食べに外へ行っても、どこもかしこも清潔で気持ちよく利用できるようになっている所がほとんどだと思います。
台湾には台湾の良さがありますが、日本で生まれ育ってうん十年の私は、やっぱり日本の方が好きで、好きで、好き過ぎるので、卒業後は1日も早く日本に帰って、また日本で働きたいと思っています。
それでも最後にひとつ台湾留学のメリットを考えるとすれば、海外で暮らしたおかげで、台湾の人だけでなく、いろいろな国の人と接する機会が増えましたし、日本の外から俯瞰的に日本を見る事が出来るようになりました。
さらにコミュニケーションの取り方や仕事の進め方など、外国の人に対してどのようにすればよりスムーズに交渉事がまとまるかなども身をもって知る事が出来ました。
こればかりは百聞は一見に如かずで、台湾へ行ったからこそわかったことだと思っています。