台湾のコロナの現状と注意してほしいこと

台湾安全情報

こんにちは、マリアです。

台湾は5月に入りコロナの市中感染が確認されるようになりました。

その数が台北・新北で日ごとに増えて行き、お互いに対面するのを避けようという事で、私のアルバイトは半分以上なくなりました。

 

そんな刻々と状況が変わる生活をしている中で、台湾の外にいる方には情報を知る事で安心していただけるよう、また台湾にいまいる方、これから入国する予定の方にはぜひ注意して欲しい事をまとめる事にしました。

 

2021年台湾のコロナの状況

台湾では4月の下旬から台北・新北を中心に連日コロナの感染者が確認されるようになりました。

小学生や中学生、大学生の感染者も確認されたため、台湾の教育部(日本の文部科学省に相当)は、台湾のすべての幼稚園から大学までを登校禁止とし、小学生以上は5月19日から28日までの期間をオンライン授業にすると発表しました。

 

台湾のコロナ警戒レベル

台湾のコロナ警戒レベルは4段階となっています。

台湾はしばらくずっと警戒レベルは第1級でした。

警戒レベル第1級では、公共交通機関を利用する時にマスクの装着が義務付けられるなどの規則はありましたが、それでもみな注意を払いながら普通の生活が出来ていました。

 

それが5月11日になり、外から入国して来た人ではなく、国内での感染と判明したケースが過去最多の7名となった為、急遽警戒レベルが第2級に引き上げられました。

 

この段階ではマスク着用などの防疫対策を行っていれば屋外で500人まで、屋内で100人までであれば活動を行って構わないとなっていました。

 

ところがこれで感染者数が減る事はなく、5月15日には台湾内で感染したと思われる患者さんが最多の180人にまで増加しました。この180名の大多数が台北・新北という北部に集中していたため、この地域のみ警戒レベルが3級に引き上げられました。

 

その後も経路不明の国内感染者がさほど減る事もなく、台北・新北以外での感染者も増えて行ったため、5月19日には、台湾全土の警戒レベルが第三級に引き上げられました。

 

新型コロナウイルス警戒レベル第三級では以下のようになります。

  • 外出時は常時マスクを着用する。
  • 不要の外出、活動や集会を避ける。
  • 室内5人、屋外10人以上の家族の集まり(同居者を除く)社交のための会合を行わない
  • レジャー施設の閉鎖
  • 宗教や祭祀活動の制限
  •  台湾全域の小中学校の対外開放を停止。
  • 台湾全域の団体及びサークルは交流活動を停止。

この他にも細かく規定されていますが、詳しくは文末の参考リンクをご覧ください。

 

いま既に台湾にいる人とこれから台湾に来る人が注意すべきこと

政府からの通達には、「外出時のマスクの着用」「不要の外出、活動や集会を避ける。」と、「室内5人、屋外10人以上の家族の集まり(同居者を除く)社交のための会合を行わない。」が含まれています。

 

台湾の家族の在り方

台湾というのは日本と比べると、昔から共稼ぎの家が多いのです。

中華思想もあるかとは思いますが、3世代が同居していたり、そうでなくても、祖父母や両親の兄弟が近くに住んで子どもの送り迎えをしたり、年老いた両親の面倒を見たりといった事がふつうにあります。

 

台湾自体が九州とさほど変わらない大きさで、その中でも交通が不便な所はありながらも、南部から北部に仕事で来ている子どもたちでさえ、お墓参りや母の日、父の日などの大切な日には頻繁に実家に帰るのが一般的です。

 

このような台湾では、仕事がある平日はともかく、週末には普段の食事でさえ4~5人で食卓を囲むことも珍しくはないでしょう。特にお子さんが小さな家庭では、その頻度も多くなると思います。

 

ですから、先に書きました「室内5人、屋外10人以上の家族の集まり(同居者を除く)社交のための会合を行わない。」というのは、台湾の社会では、頻繁に起こりえる事なのですが、それなら屋内で毎日5人以下のパーティや飲み会を開いて良いかというと、政府は明確には示していませんが、「外出時のマスクの着用」「不要の外出、活動や集会を避ける。」など、その他の項目と併せて考慮した時には、あまり好ましくない行為のように思います。

 

屋外でも同じで、それでは10人以下なら頻繁に集まって食事会を行って良いかというと、マリアはそれは違うと考えています。

 

なるべく短時間で食事を済ませる。

飲食が済んだら速やかにマスクを着ける。

人と一緒になる時は、なるべく社会的距離を取る。

 

このような小さな心がけで、自分も周りの人も守れるのではないかと思います。

 

台北市では特定の場所での飲食が禁止になりました

外科医の経歴を持つ台北市長の柯文哲(かぶんてつ)氏は、5月20日から台北市内の市場やナイトマーケットでの飲食を禁止し、一律テイクアウトに切り替える事としました。

 

台北にお仕事や用事で行かなければならない人も、外での食事は現実的に厳しい状況になっています。

当分のあいだ、外で食事をする際はテイクアウトにして自室で食べるか、市場やナイトマーケット以外のお店で食べる事になります。

 

違反した場合どうなるのか

警戒レベル第3級の、この規定に違反した場合、罰金を科される事があります。

また万が一感染者が出た場合、その場所を閉鎖するとも記載されています。

 

慣れない生活でストレスが溜まりますよね。わかります。

昨年の3月、私は2週間の自主健康管理を行いました。

 

今週も食品など必要な物の買い出し以外、ほとんど外に出ないのでとてもストレスが溜まっています。

でも封鎖されるのは何とか避けたいものです。

自分がそうならない為にも、他の人にそのような思いをさせない為にも、いま台湾にいる人、そしてこれから台湾入りする人は、お互いに頑張りましょう!

 

警戒レベル第4級になるとどうなるのか

政府からの通達を見た限りでは、必需品の買い物(食料品や医薬品など)以外の外出は出来なくなるようです。また外には管制の為の人が配備されるとの事です。

 

この内容を見る感じではロックダウンに近いものではないかと思われます。

 

第4級になる条件は、14日連続の平均新規患者数が100以上となった場合などとされており、もう既にそのカウントダウンが始まっているのではないかと報道する台湾メディアもありますが、政府はまだその段階にはないとしています。

 

さらに、連日の記者会見の内容を見ていると、実際にそうしたくないように見て取れます。

 

私も第3級で留まってくれる事を祈るばかりです。

 

屋外ではマスクを外せないのか

これに関しては、ケースにもよるそうですが、故意に外したり、注意を聞き入れなかった場合には処罰されるそうです。

 

最近もコンビニで故意にマスクを外し悪ふざけをした人が通報されました。

台湾には防犯カメラがあちこちに設置されていて、鮮明なカラーで且つ音声付きで記録が残っている事が多いです。

 

その人は罰金になっただけでなく、行為の一部始終が報道される事となりました。

 

また他の場所でも、銀行の入り口で警備員さんがマスクをするよう何回も注意しているのに、頑なに着けないご婦人がいて、その方も罰金を科せられ、その一部始終が報道されました。

 

5月19日から6月18日までの査証の取り扱いが変わっています

台湾域内での市中感染が増えた事を受け、台湾の外からの入国が一次規制されます。

台湾でのトランジットがなくなる以外に、5月19日から6月18日までの間、査証申請を一時中止するとの事です。

 

その他詳しい事は、公益財団法人日本台湾交流協会のサイトをご確認ください。

 

 

 

台北市と新北市の位置関係

台北市と新北市の位置関係を確認したい方はこちらの記事をどうぞ。

 

 

 

警戒レベル3の内容

警戒レベル3の日本語訳は以下からご覧になれます。

 

 

この記事は2021年5月22日に執筆しました。状況は刻々と変わっています。必要な情報は必ずご自身で入手いただき、日本および台湾の規則・法律を尊重してください。
内容は公平かつ正確なものを心掛けておりますが、当記事およびそれが原因で発生した損失や損害について、マリアの台湾ダイアリーは一切の責任を負いません。
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