台湾のカレンダーは旧暦を使っているため、冬休みのスケジュールは毎年変わります。
2020年度の元日は1月25日でしたので、本来であれば2月の3週目あたりからどこの大学も開校予定でしたが、新型コロナウイルスの影響を受け、一部の大学では自主的に新学期を2週間程度延期する措置をとっていました。
ところが我が校は特に延期する方針は示しておらず、予定通り2月17日月曜日が開校日だったのです。
ですが新型コロナウイルスの状況を重視した台湾政府は、自国の学生の健康を守るための対策として、昨晩、台湾中央流行疫情指揮中心から台湾全土の高中職(日本でいうところの高等教育)の開校日を3月2日まで延期するという通達を出しました。
また、日本の文部科学省に相当する台湾教育部は、各高等教育学校の校長を招集した会議を開くと共に、今後も情報共有をはかっていく事としています。
話しは私の大学の事に戻ります。
私たちの学部は3年生から教育実習があります。
前期も実習中に子供たちに教える内容(教案)を書く作業をしていたのですが、3年後期は冬休み中にまとめて書いてくるようにという宿題が出ていました。
私たちは2月17日に大学に提出する為の5週分の教案を休み返上で書いていたのですが、スケジュールがずれた事で、果たしていつになったらこの教案を使って実習授業が再開されるのかわからなくなりました。
大学の先輩の話では、開校日が延期になる事によって、夏休みが短くなるという噂もあるとの事ですが、そうなると私たちの学部は4年生に上がる前の夏休みに外部に教育実習に行くはずだったので、その時期もずれてしまいます。
教育実習には私たち大学生だけでなく、実習を受け入れる側の都合もあると思いますし、現段階ではこの先どうなるのかが、まったくわかりません。
教員の先生方も対応に追われ大変なことと思います。
台湾政府はしっかりと対策をとっていますし、決して危険な地域だとは思いません。
ですが台湾の位置的状況からこれまでは中国大陸からの留学生、旅行者、商売での往来が多かった事も事実です。
慎重を期し、対策をとってくれるこの台湾政府の決定に個人的には感謝しています。
それでは、また続報が入りましたらブログを通じてご紹介したいと思います。
2020/02/05追加記事
今夜も寒くなりそうです。
暖かくしてお過ごしください。
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