こんにちは、マリアです。
台湾で語学学校を探すときに、日本人が多い学校がいいか、日本人が少ない学校がいいか意見がわかれる所だと思います。
日本人が多い学校、少ない学校のメリットとデメリット。
それからどうやって探したら良いかについて書きます。
日本人が少ない学校のメリット
まずは日本人が少ない学校で学ぶメリットからです。
日本人が少ない語学学校ですと、自然と他の国のクラスメイトと一緒に勉強する事になります。そしてその子たちと一緒に行動する時間が増えて行きますので、多文化の環境になります。
相手が日本語を話せるのではない限り、お互いに英語か中国語を介してコミュニケーションを取るしか方法がないので、特に英語が話せない人の場合は頑張って中国語を使って話そうとするようになるでしょう。
ですがこれはあくまでもクラスメイトと自分の性格にもよります。
お互い異国に来ているので、ほとんどのクラスメイトは友好的ではありますが、日本人よりも他の国の人たちの方が同国出身の団結力というのは強いように思います。
ですから同じ国のクラスメイトが2人以上いれば、彼彼女たちはお互い協力し合い、助け合い、食事や買い物も一緒に行くケースが多いのです。
そこに日本人ひとりだけ入った時に誘ってもらえるかどうかだと思います。
私が初級の一冊目の本で学んでいた時はアメリカ国籍の台湾人が一人、ベトナム出身の子が一人、その他はみんな韓国人でした。でもみんな仲良しでしたし、韓国人の女の子が私の事を気に入ってくれて、いつも私の隣に座りたがってくれたし、お出かけの時も誘ってくれました。
日本人が多い学校のメリット
続いて日本人が多い学校のメリットをお話ししましょう。
異国で暮らす中で、毎日ずっと外国語を駆使して悪戦苦闘の生活を送っていると、語彙力の不足から伝えきれない思いというのも出てきます。そんな時、日本人がいると日本語で話が出来るので、とってもストレスなく会話が出来ます。
それに相手に余裕があれば、ビザの手続きの仕方とか、美味しいレストランの場所とか、勉強の仕方などをシェアしあったり、お友達になって一緒にお出かけする事も出来ます。
日本人が少ない学校、多い学校の探し方
私が通っていた語学学校は、中国文化大学だけです。
なのにどうして日本人が少ない学校と、多い学校の両方の話をさも知っているかのように出来たのでしょうか?
はっきり言います。あなたが台北市、新北市で語学学校を探している限り、日本人が少ないか多いかを見極めるのは至難の業です。
私が通っていたのは中国文化大学ですが、私が中国語を習い始めてから一年間は日本人がクラスに私ひとりだけしかいませんでした。
2年目の中級クラスになると、日本で少し中国語の基礎を学んで来た生徒が増え始め、途端にクラスには私を含めて2~3人の日本人がいるようになりました。
ですが私はそれまでの生活で中国語しか使わない環境に慣れていたので、授業中に他の日本人のクラスメイトから話しかけられた時も、休み時間に日本人と話す時でさえも、中国語で会話する事を徹底しました。
当時の私は、私たち日本人がクラスの中で日本語で話をしていると、他のみんなが何を言っているか聞き取れないし、何より先生をリスペクトしていないような気持が強かったのです。
今になって当時の自分を客観的に振り返ってみると、他の日本人は私の事を嫌な人と思っていたのではないかと思います。そうでなければ、ちょっと面倒な人と思っていたかも知れません。
最初のクラスで仲が良かった韓国人のクラスメイトは、その頃には中国語に少しスランプを感じていたようで、教室内で他の韓国人のクラスメイトと韓国語で話す時間が増えて行きました。
私は大学内で母国語で話す事は極力避けたかったので、彼女たちとは考え方の違いから自然とたもとをわかち、疎遠になって行きました。
そして私が中上級になる頃には彼女達は台湾での中国語学習を終了し、それぞれの国へ帰って行きました。
いま考えるとあそこまで徹底しなくても良かったのですが、私も中上級のレベルにまで達したら日本へ帰国するつもりでいましたので、少しでも多く学びたい気持ちもあって、自分のルールを徹底してしまいました。
上級クラスになるとまた日本人が増えますが、自分よりもレベルの高い日本人が断然多くなり、彼彼女たちは24時間中国語で生活しても大丈夫な感じの人ばかりになります。
教室内で中国語でわからない事があって日本人の先輩に質問をし、日本語で返事をして欲しくても、教室内では彼彼女たちは中国語で返事が返ってきました。
その頃には、今度は逆に私が聞き取れない事の方が多くなっていたのです。
また、ひとつおもしろい話をしたいと思います。
ブログ記事ひとつで日本人の比率が左右される不思議
私はもう長い事中国文化大学に通っていたので、職員の先生方とも仲良くしていただいています。
そこで、どこの語学学校の日本人が多いか少ないかの話をした事があるのですが、ひとつ面白い話を教えてくれました。
中国文化大学の近くには、淡江大学と師範大学の語学学校があります。
そして中国文化大学とどちらがいいかで頻繁に比べられるのが師範大学にある語学学校です。
ある時期、中国文化大学の語学学校に日本人からの申し込みが殺到した事があったそうです。
それで職員の先生が生徒さんになぜ文化大学を選んだのか聞いたところ、その人は「日本人のブログに、中国文化大学には日本人の生徒が少ないと書いてあったから」と答えたそうです。
その人のブログ、相当影響力があるんですね。
その記事ひとつで、師範大学と文化大学の日本人の比率を変えてしまったのでした。
台湾語学学校おすすめはどこ?
あなたが何を重視するかでおすすめの学校は変わって来ます。
台湾の大学内で開講している語学学校の大部分が、台湾国立師範大学が出版しているテキストを使っています。ですが中には淡江大学などのように自分の所で作っているテキストを使用している学校もあります。淡江大学も私立大学の中では有名な大学ですので、そこを選ぶのもありだと思います。
それぞれの語学学校で少しずつ特徴が違います。
- 台湾国立師範大学が出版しているテキストを使うのか、他のテキストを使うのか
- メインのテキスト以外の教材があるのか
- 選択科目授業が設けられているかどうか
- 中間、期末テストの構成はどのようなものか
- 中間、期末テスト以外にどのようなテストやレポートがあるか
- 利用できる設備はどのようなものか
- その語学学校近辺の交通アクセスと環境はどうか
- その他の項目、例えば日本人ボランティアスタッフがいるかや、授業以外の活動にどのようなものがあって、費用はいくらか
などを考慮し、自分に合っている学校を選ぶのがいちばんおすすめです。
語学の習得は自分次第
最後に、身も蓋もない話をしてしまいますが、語学を習得するのに周りに何人がいるかは関係ないと思います。
確かに日本に住んでいる時と比べると、台湾へ来れば実践で中国語を使う機会は増えます。
ですがそれも自分から積極的に現地の人とコミュニケーションを取ろうとしなければ、いつまでたっても上達しないと思います。
私は日常生活の部分では、中国語で困る事は少なくなって来ていますが、英語を封印して3年近くたつので、まったく喋れなくなってしまいました。
一般の台湾人が話す英語のアクセントはとても癖があるので私は聞き取れませんし、台湾人から言わせると私の英語は抑揚が少ないので、聞き取れないと言います。
では私は大学での学びを放棄して英語圏の国へ移住すべきでしょうか?
私は大学での学びの合間にYoutubeなどを利用して英語を学びなおす道を選び、いま悪戦苦闘している所です。
目標があり、少しずつ努力していれば必ず目標にたどり着けます。
中国語学習の経験がそれを教えてくれたし、英語学習も同じように頑張るつもりです。
最後に
語学学校を選ぶときにクラスメイトに日本人が多くなるか、少なくなるかは、その時の運次第です。本当に日本人がいない語学学校を選びたいのであれば、台北以外ののどかな場所の語学学校を選ぶしかないと思います。
ただそういった場所には、日本人が住まない理由がそれなりにあると思います。
交通が不便だとか、中国語ではなく台湾語を使う人が多いとか、英語も通じないとか。何か理由があると思います。
日本人が少ない土地に住むからには、その土地の生活に馴染めるかどうかも考慮した上で、語学学校を決めた方が良いと私は思います。
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