先日、台湾ではマスク購入は一人一枚までという制限が政府から公表されたとお伝えしました。
でも実際はマスクが不足していて、買えない人が大勢でているそうなのです。
私の友人・知人たちもマスクが買えないと連絡して来ます。
マスクは1週間で2枚まで
そんななか、新たな情報が入って来ました。
マスクが不足しているからなのでしょう。
なんと台湾政府は、1日一人3枚までの購入制限を、今度は1週間で一人2枚まで購入可に変更したそうです。
1日一人3枚までが施行されて3日後の2月6日の事でした。

マスクじゃ新型コロナウイルスは防げない?
ご存じの方も多いと思いますが、新型コロナウイルスは飛沫感染するといわれています。
飛沫感染とは?
飛沫感染というのは、咳やくしゃみをした時に飛んで来た飛沫(に含まれる病原体)が、目・鼻・口などの粘膜に付着する事で感染する事です。
日本でも専門家がテレビ出演し、新型コロナウイルスはマスクだけでは完全に防ぐ事は出来ないと解説していました。しかし、感染者本人が咳やクシャミなどで水分を含んだ飛沫を体外に放出した際にマスクをつけていれば、それがマスクに引っかかるので、周囲にいる人にとっては良いという事でした。
台湾国内ではマスクは必要ない?
日本でも連日連夜この話題が取りざたされているなか、台湾からもまた新たなニュースが入って来ました。
台湾政府でも専門家が、マスクでは新型コロナウイルスを完全には防げないと発言し、台湾政府はそれを根拠に、「新型コロナウイルスにそんなに過剰反応しないでください。手洗いと消毒を徹底が予防になります。密室でなければ、マスクは必要ありません」というアナウンスをはじめたという事です。
さらに行政院の防疫専門では、専門家が解説する宣伝用ビデオまで製作しました。
台湾の専門家からのメッセージ
以下に台湾の医師(愛称柚子医師)からのメッセージを和訳しました。
(文末に動画がありますので、原文でご覧になりたい方はどうぞ。)
「みなさん毎日の生活のなかで、恐らくタクシー、バス、MRTなどの公共交通を利用している事でしょう。
しかも、最近はウーバーイーツ(Uber Eats)などの配送も流行っています。
そのとき、私たちはマスクをすべきでしょうか?
答えは、必要ありません。
現在、台湾の社会ではこのウイルスは流行していません。
このような状況で、健康な人たちにマスクは必要ありません。
もしあなたに慢性疾患がある場合、
虚弱体質な場合、
熱があったり、咳や鼻の症状など上気道に症状がある人は、
かならずマスクが必要です。
私たちが新型コロナウイルスに立ち向かうためには、マスクは病気の人、医療従事者など、本当に必要な人の為に残しておかなければなりません。
それこそが最善の保護なのです。」
2022/2/22追記
https://youtu.be/FK6bomu81gs というアドレスに下記のサムネの動画があったのですが、動画配信元から削除されていました。さすがに「マスクは必要ない」という宣伝はまずかったのでしょうか?
台湾の報道局のひとつ、TVBS新聞のサイトに魚拓が見つかりました!!

正しい手洗いの仕方
さらに正しい手の消毒方法を解説した宣伝動画も用意されています。
以下に台湾の医師(愛称柚子医師)からのメッセージを和訳しました。
(文末に動画がありますので、原文でご覧になりたい方はどうぞ。)
「新型コロナウイルスには、みなさんご存じの通り、手洗いが大切です。
石鹸で手を洗う以外に、アルコール消毒するのが手を清潔に保つ方法です。
みなさんは、アルコール消毒液は、使えば使うほど、清潔になると思いますか?
実際は、それは間違った考え方です。
アルコール消毒液は、1回に2~5 c.c.使用すれば、それで大丈夫です。
手を洗い、アルコールで清潔にする時は、
消毒液を手の中心と、手の甲に付け、20秒揉む事で完成します。
さらに重要なタイミングをお伝えします。
食事の前
子供を世話する前
病院に行く前後
鼻をかんだ後
トイレに行った後。
適切なタイミングで行う事で、予防できます。」
慢性疾患のある人への注意喚起も
以下に台湾の黄医師からのメッセージを和訳しました。
(文末に動画がありますので、原文でご覧になりたい方はどうぞ。)
「新型コロナウイルスは慢性疾患のある方と高齢者の方は重症化する事があります。
ですから、この2タイプの人は、よく自己管理しましょう。
食事の前、病院に行く前後、
あるいは外から家に戻った時
かならず石鹸またはアルコールで手を洗いましょう。
あなたの手で、目・鼻・口などを触る事は避けてください。
其の外、慢性疾患のある方は外出時マスクをした方が一層安全です。
生活方面では、血圧・血糖など健康状態に注意し、
禁止されている物を食べずに、新鮮な野菜と果物を多めに摂り、栄養バランスを整えましょう。
そして、リラックスするのを忘れてはいけません。
適度な運動をする事で抵抗力が生まれ、ウイルスに勝つことが出来ます。
最後に、本当に必要な人が感染するリスクを減らすため、健康な人はマスクを一枚減らしましょう。」
2022/2/22追記 こちらの動画もなぜか削除されていました。最後の一言が問題になったのでしょうか?でも、台湾には客家という人たちがいて、政府のものは削除されていますが、客家語の動画を見つけたのでリンクしなおします。
日本人は大騒ぎし過ぎ?
台湾にいる友人・知人からの話をまとめると、日本人が経営する小規模な会社のなかには、しばらくのあいだ会社を休業にしたり、半分を自宅待機、半分を出社にしてリスクを分散するなどしている所が存在しています。
その一方で、台湾人の友人たちは、みな出勤しています。
台湾ではいち早く、中国大陸籍の人の入国に規制をかけています。
湖北省はもちろん、広東省にも新型コロナウイルスが蔓延しているとし、その地域の人は原則入国禁止となっています。
そういった事もあり、ふつうに営業している会社が多いのかもしれません。


対応が遅いと報道されている日本
台湾はWHOから情報がもらえず、蚊帳の外にいるので、自分たちで防衛策を講じるしかありません。
しかし台湾をみくびってはいけません。
SARSの時には被害を最小限に留めた実績があるのです。
今回、そんな台湾の動向をじっと見ていた私は、台湾の人から連絡が来るたびに、当然その事について話合う事になります。
私が今回の対応は早かったね。というと、台湾では日本の対応は遅いと報道されていると教えてくれたりします。
国民ひとり一人が自分の身を守ろう!
日本でもマスクが不足していますね。
花粉症もあるし、普通のインフルエンザもあるし、台湾とは事情が違うので、マスク無しで外出する勇気が私にはありませんが、いま私たちに出来る事は、台湾の柚子医師、黄医師が教えて下さったように、正しい予防なのかも知れません。
各自が正しい手の消毒法を更に徹底し、健康な毎日を過ごしましょう!
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